歌舞伎

切られの与三

渋谷・コクーン歌舞伎第十六弾 切られの与三 2018年5月

2008年以来5度目のコクーン歌舞伎。いつもの串田和美の演出・美術に、補綴として木ノ下裕一を起用、名場面の後日談が新鮮だ。立役に挑戦した七之助の、不安定で繊細な個性が光る。幅広い観客が集まったシアターコクーン、かなり前のほう下手寄りで1万3500円。休憩を挟んで3時間。
原作は三代目瀬川如皐(じょこう)による、1853年(黒船来航のころなんですね)江戸中村座初演作「与話情浮名横櫛(よわなさけきなのよこぐし)」。2015年に玉三郎・海老蔵コンビで観て、2人の色っぽさが印象的だった演目だ。
今回は歌舞伎の名シーン「源氏店(げんやだな)」は4場でみせてしまい、その後、12場まで続く意外な構成。歌舞伎に先立つ落語などを参考にしているとか。与三郎が強請り、殺し、島送りと、どんどん転落していく。その間に運命の女・お富と何度もめぐり逢い、また別れる。正直ややダレ気味のストーリーなんだけど、俳優の魅力と演出のメリハリで飽きさせない。
島抜けしてまで執着した江戸に戻った与三郎が、都市の雑踏で感じる疎外感。刹那に生きる若者の孤独が、なんとも現代的だ。だからこそ古典のお約束、忠臣の自己犠牲で傷を癒やすというご都合主義を、あっさり覆してみせるラストが爽快。ぱあっと視界が開けて、生きてきた証のように傷を引き受けた与三郎の、七五調の名台詞が観るものを揺さぶります。木下ワールドだなあ。
ワキ陣が節目で講釈師となり、筋を解説するのがわかりやすい。上下でDr.kyOn(元ボ・ガンボス)率いるバンドが、ライトモチーフさながらピアノとウッドベースでジャズ風に演奏するのもいい疾走感だ。附打の山崎徹は完全にパーカッショニスト。
与三郎の七之助が期待通り、見た目は凄みがあっても中身は甘ったれの若旦那、という切なさを存分に。八代目團十郎が作った役なんですね。幼いころの隠れんぼのまま、ずっと坊ちゃんを探し続ける下男忠助(笹野高史)の存在が効いている。お富の梅枝も古風な佇まいのなかに若さがあり、性悪だけど、男に頼らなければ生きていけない哀しみがにじむ。「きっとあるはずだよ。お前の居場所がサ。うらやましいねェ、お前は走れるんだもの」
もちろんワキは安定。笹野は与三郎とつるむ小悪党・蝙蝠の安と2役。ほかにお富の兄・和泉屋と終盤のキーマン・久司に扇雀、木更津の親分・赤間に自由劇場の真那胡敬二、その子分と和泉屋の藤八に亀蔵。
こうだったはずの与三郎ともいえる弟・与五郎、萬太郎(梅枝の弟)は、声が通って頼もしい存在だ。その嫁・おつるは鶴松だけど、女形向きではないかな。
ロビーは和菓子などの売店が多くてウキウキ。知人に何人か遭遇。時蔵さんの姿も。

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歌舞伎「雷神不動北山櫻」「女伊達」

團菊祭五月大歌舞伎 昼の部 2018年5月

爽やかな初夏の陽気のGW最終日は、十二世市川團十郎五年祭と銘打った大歌舞伎に足を運んだ。昼の部は海老蔵オンステージで、エンタメに徹した荒事「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまさくら)」の5役をたっぷりと。
2014年に同じ演目を観た時は、若さが先に立ったけれど、今回は色気と愛嬌が際立って、スケールアップした印象だ。スターだなあ。掛け声、拍手も多く期待通りの盛り上がり。上手寄り中段あたりで1万8000円。休憩3回で4時間半強。

幕開きは5役の写真を背景に、海老蔵の口上。成田山開基1080年、2世團十郎生誕330年といった由来から、自分の役を解説し、「殺し、殺され」と笑わせたあたりで、「まだか、まだか」の声がかかり、セリで下りていく。
発端・深草山山中の場は早雲王子(海老蔵)が、皇位を狙うワルさをアピール。続く序幕・大内の場では、善人側の小野春道(友右衛門)、関白基経(上品な錦之助)らが御所で雨乞いに苦心するシーンで、安倍清行(海老蔵2役目)と早雲王子を早替りで見せる。陰陽師の清行は頼られているのに、なんと100歳でやる気ゼロ。そのくせ好色で、早口言葉で口説いちゃう、という摩訶不思議なキャラだ。飄々と、コミカルさを存分に。幕と幕をつないでいく文屋豊秀の松也が、きびきびと声が通っていい。前回は愛之助でしたね。

休憩で予約しておいた、めでたい焼きを頂き、「毛抜」にあたる二幕目・小野春道館の場。文屋家家老・粂寺弾正(海老蔵3役目)がまた、若衆(児太郎)、腰元(贅沢に雀右衛門)を口説いちゃうお茶目ぶりを発揮。しかし後半は、悪党(市蔵)をやり込めて雨乞いに必須の重宝・「ことわりや」の短冊を取り戻し、髪が逆立つという姫(梅丸)の奇病のトリックを暴き、さらにワルの執権(ベテラン團蔵)を切り捨てて、悠々と花道を引き上げる。見栄もたっぷり、メリハリが効いていて、海老模様の着物も格好いい。姫の梅丸が顔が小さくて可愛く、若君の廣松(友右衛門の次男)が爽やかだ。海老蔵の部屋子・市川福之助ちゃんも小姓でちらりと。

ランチ休憩で席でお弁当をつつき、コーヒーを飲みつつ「鳴神」にあたる三幕目。木の島明神境内の場で、松也と清行弟子(新十郎)が客席をウロウロするサービス! 巫女の匂いにつたれた清行がすっぽんから登場する。
続く北山岩屋の場は、弟子(ベテラン齊入、市蔵)のチャリ場の後、いよいよ鳴神上人(海老蔵4役目)が登場。雲の絶間姫(菊之助)に誘惑されちゃう際どいやり取りがあり、ついには還俗して海老蔵と名乗ると言い出す。菊之助がぽっちゃりながら、芯の強さがよく出ていて、いい。こちらは前回、玉三郎で観たんだなあ。一方の海老蔵は、純粋さを軸に引き気味に受ける。姫がまんまと注連縄を切って雨をふらせると、上人は一転、毬栗の鬘、ぶっ返りで憤怒の表情となり、所化たちを投げ飛ばして、飛び六方で引っ込んでいく。
そのまま大詰になだれ込み、まず大内塀外の場は巫女と百姓たちの賑やかな神楽、そして豊秀らの立ち回り。幕が落とされると、朱雀門王子最期の場。ド派手な朱色の門に紅葉が鮮やかだ。セリから上がってきた王子は、四天と激しいアクションを繰り広げる。これでもか、というトンボの連続、梯子による三枡の紋、そして狭い花道で梯子に上ってのぶっ返り等々の末、魔界に落ちていく。怒涛の展開です。
お約束の大薩摩を挟み、ラスト「不動」の不動明王降臨の場。スモークとライトの明滅のなか、不動明王(海老蔵5役目)が宙に浮いて幕となりました~

短い休憩の間に、2階ロビーの成田山新勝寺出開帳で祀られた不動尊にお参りし、お楽しみ舞踊「女伊達」。長唄囃子連中が舞台後方に並び、桜が満開の新吉原。女伊達の時蔵が、男伊達の種之助、橋之助を相手に、尺八や手桶を使う面白い立ち回り。貫禄たっぷりで打ち出しました。
あっけらかんと楽しかった! ちなみに地下広場の大提灯は2代目になったそうです。

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歌舞伎「絵本合法衢」

四月大歌舞伎  夜の部  2018年月

「片岡仁左衛門一世一代にて相勤め申し候」と銘打った「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)立場(たてば)の太平次」に足を運んだ。四世鶴屋南北による、身も蓋もない悪漢もの。スピーディーな筋運びと、74歳にして2役出づっぱり、監修も務めるニザさまの「悪の華」ぶりで楽しめた。歌舞伎座前のほう、中央のいい席で1万8000円。休憩3回で4時間弱。

メーンストーリーは「時代」で、近江・多賀家の乗っ取りを企む左枝大学之助(仁左衛門)が繰り広げる悪事と、忠臣による仇討ち劇だ。大学之助は野望のためというより、気に入らないと衝動的に子供でも手にかけちゃって、それを楽しんでいるというトンデモキャラだ。
これに手下である太平次(仁左衛門)の「世話」ストーリーがからむ。こちらもタガが外れた無頼漢で、金欲しさと口封じのため、安直に殺戮を繰り返す。もう手当たり次第。
善悪十人以上が次々落命していき、陰惨なのに笑いもある。退廃的なビジュアルは錦絵のよう。モラルと理屈をあっさり振り切り、偶然の出会いなどご都合主義も満載で、実に歌舞伎らしい。

序幕・多賀家水門口の場で、大学之助一味が本家の重宝「霊亀の香炉」を盗み出す。お約束の振りですね。大学之助が花道の出で、深編み笠を取るシーンが美しくもぞっとさせる。多賀領鷹野の場では大学之助が、道具商・田代屋の与兵衛(錦之助)と共に通りかかった、許嫁・お亀(孝太郎)に横恋慕。錦之助の折り目正しさがいい。
続く多賀家陣屋の場で、大学之助が本家の忠臣・高橋瀬左衛門(彌十郎)を騙し討にし、重宝「菅家の一軸」まで手に入れ、扇の陰から舌を出す。怖い!

短い休憩を挟んで二幕目・四条河原の場。色男の太平次に惚れている蛇使い・うんざりお松(時蔵)が、田代屋に質入れされた香炉を取り戻そうと企む。時蔵さんの色気と腹の太さが出色だ。「悪婆」の原型だそうです。昼は政岡で、大活躍だし。
今出川道具屋の場で、お松が田代屋で強請りを仕掛けるが失敗。与兵衛とお亀は義母おりよ(萬次郎)のはからいで、香炉を持って兄・瀬左衛門の仇討ちに出立し、難を逃れる。太平次は毒酒でおりよを殺して金を奪う。残忍な悪党だけど愛嬌も漂うのが、ニザさまらしい。
さらに妙覚寺裏手の場で、なんと邪魔になったお松を殺め、井戸に投げ込んじゃう。三日月と、派手な女の着物が妖しい。太平次と女房お道(吉弥)、与兵衛とお亀、瀬左衛門の弟・弥十郎(彌十郎が2役)と妻・皐月(時蔵が2役)の3組による、様式的なだんまりで幕。

食事休憩の後、3幕目。和州倉狩峠の場で大学之助一味が与兵衛とお亀を追っている。倉狩峠一つ家の場は大和国にある旅人の休息所「立場」で、人間関係が複雑に交錯。主人の太平次が、旅のお米(梅丸)を売り飛ばそうと企むところへ、持病に苦しむ与兵衛とお亀が到着。お亀は夫を手引きしようと、健気にも妾となって大学之助の屋敷に向かい、与兵衛は峠へ逃げていく。また、お米を探して高橋家に仕える夫の孫七(坂東亀蔵)がやってくる。声の通る亀蔵(楽善の次男)がりりしく、梅丸(梅玉の部屋子)もなかなか。
続く倉狩峠古宮の場では与兵衛を狙う太平次が、とめようとする善人の女房・お道を踏みつけた挙げ句、元の一つ家の場に戻って孫七・お米をなぶり殺しにしちゃう。残忍なんだけど、独特の中腰の構え、彫り物姿の見栄が決まって、格好いい。

短い休憩を挟んで大詰。合法庵室の場は天王寺近く。僧・合法が実は次兄の弥十郎と知らず、深傷を追った末弟の与兵衛が、庵室に身を寄ている。敵の大学之助が現れ、太平次の死が明かされるものの、与兵衛は仇討ちに失敗し、「一軸」「香炉」も奪われて無念の切腹。弥十郎と涙の別れとなる。
そして巨大な仏像が登場する閻魔堂の場で、ついに弥十郎・皐月が、瀬左衛門が討たれた槍の穂先を使って本懐を果たす。カーテンコールのようにニザさまらが頭を下げて幕。面白かったです!

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歌舞伎「熊谷陣屋」「寿三代歌舞伎賑」「仮名手本忠臣蔵」

二月大歌舞伎 夜の部  2018年2月

1月に続いて高麗屋3代同時襲名披露の、華やかな舞台に足を運んだ。上手端、両花道の外側の中ほどで2万円。休憩2回で4時間半。

草間彌生のデザインの派手な祝幕で盛り上げ、幕開けは「一谷嫩軍記」から新・幸四郎奮闘の「熊谷陣屋」。若々しい直実だけど、息子・小次郎が16歳という設定からはそう離れてないのかも。無言のうちににじむ深い悲しみ、スケール感としては、発展途上かな。義経の菊五郎が堂々として、実はすべてを仕組んでいる感じがよく出ていた。妻・相模の魁春、敦盛の母・藤の方の雀右衛門も盤石。すぐ死んじゃう梶原景高に芝翫、梶原を倒す弥平兵衛宗清に左團次、直実郎党・堤軍次に鴈治郎と、襲名ならでは贅沢さだ。ほとんどセリフのない義経の家来は歌昇、萬太郎(時蔵の次男)、巳之助、隼人。

食事休憩を挟んで、華やかな「寿三代歌舞伎賑(ことぶきさんだい・かぶきのにぎわい)」。まず「芝居前」は、幟はためく小屋前で、我當(痩せちゃって、床几に座ってるのも辛そう)、楽善らが待つなか、仁左衛門の呼び込みで花道から白鸚、幸四郎、染五郎と番頭役の猿之助(怪我の後で心配)がやってくる。「歌舞伎座開場以来の出演者の多さ」という言葉に、客席は大喜びだ。それもそのはず、小屋内から菊五郎、吉右衛門、藤十郎が出てきてお祝いを述べると、下手・本花道に男伊達、上手・仮花道から女伊達がずらり。リズミカルに名乗りとツラネを述べて、文句なしに楽しい。下手は左團次、又五郎、鴈治郎、錦之助、松緑、海老蔵、彌十郎、芝翫、歌六。上手は魁春、時蔵、雀右衛門、孝太郎、梅枝、高麗蔵、友右衛門、東蔵、秀太郎。秀太郎さん、後見がついてもフラフラしてたけど、やりきりました~ 
茶屋女房の玉三郎、奉行の梅玉まで加わって賑やかにまとめ、後半はセット転換して本舞台がせり上がり、高麗屋三人だけの口上となりました。

休憩後はお楽しみ「仮名手本忠臣蔵」から「祇園一力茶屋の場」。37年前の襲名をなぞる配役が話題だ。由良之助の白鸚が大張り切り、力弥の染五郎が緊迫したシーンも危なげなく、可愛い。
奇数日を選択したので、遊女・お軽は玉三郎。密書を盗み見るシーンの美しさから、由良之助とからむコミカルな色気、兄・平右衛門との浅はかだけど一途なやり取りと、さすが見せます。その兄は仁左衛門! 身分の低い足軽だけに前半は飄々と、後半は必死さのなかに哀れさをにじませて。偶数日の配役は菊之助、海老蔵でした。
三人侍は友右衛門、彌十郎、きりっと松江さん。笑いどころの中居たちの見立て遊びは、襲名や冬季五輪を題材にしてました。

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「双蝶々曲輪日記」口上「勧進帳」「相生獅子・三人形」

壽新春大歌舞伎 夜の部  2018年1月

歌舞伎座130年の新春幕開けは、37年ぶり高麗屋3代襲名で大盛り上がりだ。週末は無理と言われたものの、なんとか2階7列のやや下手寄りを確保。2万円。花道は見えにくかったけど、がんばる新幸四郎、楽しみな新染五郎を十分楽しめた~ 休憩3回をはさんで4時間半。

まず2016年に同じ芝翫(当時は橋之助)の濡髪長五郎で観た「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」角力場から。登場シーンで、堀江の角力小屋の扉が開くとき、顔まで見えない「大きさ」が格好いい。上方世話狂言の男っぽい側面ですね。前回菊之助だった山崎屋与五郎と放駒長吉の2役は、愛之助。上方世話物らしい鷹揚なつっころばしから、後半は虚勢を張る相撲とりへと、愛嬌があってなかなかいい。遊女吾妻は七之助。

25分の休憩に続いて、いよいよ口上。大御所・藤十郎の紹介に続いて鴈治郎、扇雀、秀太郎、孝太郎、愛之助、梅玉、魁春、東蔵、芝翫、勘九郎、七之助、彌十郎、左團次、高麗蔵、吉右衛門、歌六、又五郎、雀右衛門がお祝いを述べる。白鸚がけっこう喋るのは予想通りとして、一番ウケたのは幸四郎の「この後の襲名狂言が、ことのほか厳しい関となる」との言葉でした。そして目元すずしい染五郎が格好よくて色気がある!

食事休憩の後は、緊迫の「勧進帳」。長唄囃子をバックに、幸四郎の弁慶がことのほか丁寧で一生懸命。堂々とした弁慶役者ではないかもしれないけど、この切なさは嫌いじゃない。初役で義経の染五郎と合わせて、客席が応援モードに包まれるのも、この人独特では。
対峙する吉右衛門の富樫は、威圧感が半端じゃない。四天王もまさかの鴈治郎、芝翫、愛之助、歌六と揃って、いやがおうにも襲名感を盛り上げちゃう。後見にいたっては若手・廣太郎(友右衛門の長男)、ベテラン錦吾(初代白鸚の部屋子)でした~

名作を堪能した後、短い休憩を挟んで打ち出しは華やかに舞踏2題。上「相生獅子」は長唄囃子の石橋物で、艷やか。大名家の大広間で、扇雀、孝太郎の姫二人が、恋に悩むクドキ、扇獅子を使った舞(2017年2月に観た清元舞踊に似ている)、牡丹に戯れる獅子の狂いをみせる。
続く下「三人形(みつにんぎょう)」は常磐津囃子となり、古風でコミカル。箱から人形三体が飛び出し、魂が宿って動き出す。若衆(鴈治郎)、奴(又五郎)が丹前六方の伊達男風で廓通いをみせれば、傾城(雀右衛門)が花魁道中、お座敷の拳遊び。奴の足拍子から、揃っての手踊りで賑やかに〆ました。面白かったです!

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「鯉つかみ」「奥州安達原」「雪暮夜入谷畔道」

吉例顔見世大歌舞伎 昼の部 2017年11月

吉右衛門、菊五郎という大看板の、まさに至芸を堪能。ワキもそれぞれはまり役で充実した舞台だ。襲名を控えた染五郎のケレン満載も楽しく、歌舞伎見物を満喫する。歌舞伎座中央のいい席で1万8000円。休憩2回を挟み4時間半。

幕開けは「湧昇水鯉滝(わきのぼるみずにこいたき)鯉つかみ」で染五郎が大暴れ。2011年久々に演じた演目で、2015年にはラスベガス・ホテルベラージオの噴水でチームラボと共演した。夏芝居だけど、染五郎ラストにあえて若々しい娯楽作をもってきた気概に共感。
物語は幻想的な琵琶湖の蛍狩りシーンから。釣家の息女・小桜姫(児太郎)の舟が流され、竹生島の近くで恋しい許婚の志賀之助(染五郎)に救われる。これが実は釣家を恨む鯉の精。長唄チームと浄瑠璃チームで贅沢に。
館で2人の志賀之助が登場しちゃうドタバタ。家老は友右衛門。障子に映る影で偽物の正体が露見すると、そこからはもう、怒涛のアクションだ。染五郎の宙乗り、偽物と本物の志賀之助を目まぐるしく演じる早替り、そして大津布引の滝で、本水をバシャバシャまき散らす大立ち回り! 鯉の着ぐるみの役者さんも大変だし、染五郎も見事に滑っちゃったりして、奮闘に大きな拍手。

ランチ休憩の後は眼目の「奥州安達原 環宮(たまきのみや)明御殿の場」。安倍一族残党の貞任・宗任兄弟が再興を目指し、周囲を不幸にしちゃう。文楽で勘十郎さんの袖萩が圧巻だった演目だ。
前半は降りしきる雪のなか、瞽女(ごぜ)に零落した袖萩(雀右衛門)が祭文に託して、父・直方(渋い歌六)に不孝を詫びる。雀右衛門さん、哀れさがはまっていて、三味線の生演奏もばっちり。母に着物を着せかける娘お君(安藤然)が、可愛く名演だ。娘に冷たくしなければならない母・浜夕(東蔵)も切ない。
後半は父娘自害の悲劇から、勅使に化けていた夫・貞任(吉右衛門)が、陣鉦(じんがね)太鼓の音でいよいよ正体を垣間見せる。さらに衣冠束帯の引き抜きで金ぴかの武将姿に転じ、豪壮な「見顕し」へ。吉右衛門さん、さすがに袖萩と2役というわけにはいかないし、声は細った感じだけど、変わらず重厚で、スケールが大きい。一転、涙の親子の対面、赤旗を振り出しての見得と、振幅も見せる。敵ながら凛々しい義家(錦之助)が温情を示し、宗任(荒々しい又五郎)と共に戦場での再会を約す。格好良かった~

休憩を挟んで、がらりと世話にくだけた黙阿弥作「雪暮夜入谷畔道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)直侍」を、極付の音羽屋で。まずは雪の入谷。蕎麦屋で捕手2人がわざともぐもぐ食べた後、安御家人の直次郎(菊五郎)が登場。手拭の額をとがらし、尻端折り。周囲を気遣いつつ、江戸前にささっと蕎麦をたぐる。粋ですねえ。下駄につく雪、熱燗、股火鉢と、冬らしい演出がきめ細かい。直次郎は按摩(東蔵が見事な変身ぶり)に、療養中の遊女三千歳への手紙を託す。一方、弟分の暗闇の丑松(團蔵)は悩んだ末に裏切りを決意する。蕎麦屋の夫婦は家橘、齊入。
場面替わって、しっとりと吉原・大口屋の寮(別荘)。悪事を打ち明け、別れを告げる直次郎を、一緒に逃げたい三千歳(貫禄の時蔵)が「一日逢わねば千日の」とかき口説く。舞台上手の隣家での「余所事(よそごと)浄瑠璃」として、清元「忍逢春雪解(しのびあうはるのゆきどけ)」を演奏する演出が、哀感たっぷり。寮番・喜兵衛(秀調)も2人を逃がそうとするが、捕手に囲まれ、直次郎はひとり駆け出していく。充実してました!

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團菊祭「壽曽我対面」「伽蘿先代萩」「四変化弥生の花浅草祭」

團菊祭五月大歌舞伎  2017年5月

当代菊五郎の父・七世尾上梅幸の二十三回忌、そして菊五郎劇団の柱だった十七世市村羽左衛門の十七回忌追善と銘打った團菊祭・夜の部。次代を担う2人、尾上菊之助の切ない政岡と、市川海老蔵の凄み炸裂・仁木弾正が頼もしい! 1階中央のいい席で1万8000円。休憩3回を挟み4時間半。

まずは祝い幕を開けて「壽曽我対面」から。羽左衛門の長男で長老・坂東楽善、その息子たちで彦三郎、亀蔵の襲名&新・彦三郎の長男・亀三郎の初舞台と、一家揃い踏みのお披露目だ。紅白の梅が咲くセットで、後半は奥の襖を開けて雄大な富士山も。
なんと初役という工藤祐経の尾上菊五郎は、武将というより親分だけど、さすがに悠然としつつ、リアルさがある。亀蔵、しゅっとした尾上松也、萬次郎の長男・竹松らの家来たち、ちょっとお年の楽善ら大名たち、さらに楽善の弟・市村萬次郎、綺麗な梅枝(時蔵の長男)のド派手な傾城たちが居並ぶなか、上品な中村時蔵と勇ましい彦三郎の曽我兄弟が登場する。彦三郎の大音量は迫力だけど、ちょっとバランス悪いかな。重宝友切丸を持参する楽善の末の弟・河原崎権十郎に手を引かれ、ちっちゃい亀三郎が出てくると、可愛くて大拍手。狂言のあと、そのままお楽しみの口上へ。坂東家の実直さがいい感じです。

食事休憩の後、眼目の「伽蘿先代萩」。前半の序幕第一場・足利家奥殿の場は菊之助が奮闘する。ふっくらとして、声が通って上品。2013年に観た藤十郎さんに比べると、凄まじさは薄いけれど、その分、大詰めの悲しみが率直に胸に迫り、思わず涙… 栄御前の中村魁春は迂闊さが滲み、八汐は嫌味のない中村歌六。沖の井の梅枝と、松島の尾上右近が控えめながら綺麗だ。
第二場・足利家床下の場で、きびきび男之助・尾上松緑の手を逃れた鼠が、すっぽんで仁木弾正に変身する。スモークと手燭の灯りのなか、口をきかずに妖しく笑い、悠々と花道を引きあげる海老蔵。スケールが大きくて格好いい。
短い休憩を挟んで、二幕目問註所対決の場は実録風に。実直な渡辺・片岡市蔵、山中・大谷廣松(友右衛門の次男)、民部・市川右團次(初の團菊祭!)らが仁木を告発するものの、一味の管領・大谷友右衛門は相手にしない。そこへ細川勝元・中村梅玉が駆けつけ、「虎の威を借る狐」などの名調子で裁く。いつもながら古風でいいなあ。印に引目を入れる、というのは、知らなかったです。
そしていよいよ大詰・問註所詰所刃傷の場。なんといっても花道から登場する海老蔵の、追い詰められ、我を失ったさまが怖過ぎ~ これでもかと渡辺を押さえつける所作、あわやというところで討たれちゃって、手足を大きく広げたまま運び上げられる…と、見どころ満載だ。特にワルが敗北したときに漂わす哀切には、この人ならではの魅力がある。勝元がすべてをおさめて大団円でした。

最後は長尺の舞踊「四変化弥生の花浅草祭」を、松緑、新・亀蔵コンビが溌剌と。山車の人形が踊り出す趣向で、まず舞台下手の常磐津をバックにして、晴れやかに「神功皇后と武内宿禰」。古事記の時代の皇后と相撲の元祖による戦物語。
上手から清元が登場すると一転、庶民的な宮古川(隅田川)の漁師による季節ものの「三社祭」へ。黒雲が降りてきて、面が面白い悪玉善玉。再び常磐津となって、浮かれた「通人・野暮大尽」へ。亀蔵が飄々としていい。
幕前のお楽しみ大薩摩で盛り上がり、ラストは一面の雪景色。舞台奥に長唄囃子が並んで、厳かな「石橋」だ。勇壮な獅子の毛振りで打ち出しとなりました。期待の亀蔵が清廉。外連味ではさすが松緑に一日の長があるかな。

昼の部、菊五郎の孫(寺嶋しのぶの長男)、眞秀(まほろ)くんの初お目見えでも話題の公演。変化に富んでいて面白かった~

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歌舞伎「猿若江戸の初櫓」「大商蛭子島」「四千両小判梅葉」「扇獅子」

江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎 昼の部  2017年2月

夜の部の中村勘太郎、長三郎兄弟初舞台が話題の歌舞伎座。そちらはテレビドキュメンタリーで観ることにして、あえて昼の部に足を運んでみた。東京マラソンとかちあった千秋楽は、前の方に空席があったけど、江戸歌舞伎の歴史を感じる珍しい演目が並んで面白かった。歌舞伎座中央前の方のいい席で1万8000円。休憩3回を挟み5時間弱。

幕開けは1987年江戸歌舞伎360年記念の猿若祭時に初演した、田中青滋作の長唄・筝曲舞踊「猿若江戸の初櫓(はつやぐら)」。寛永元年(1624年)、中橋(現在の日本橋人形町3丁目)に勘三郎が猿若座を創設したエピソードを描いた、めでたいフィクションだ。
新年に上方からくだってきた猿若(勘九郎)と阿国(七之助)が、木材商・福富屋(鴈治郎)を助けて荷車を曳く。感心した奉行・板倉(彌十郎)が所領に芝居小屋を建てることを赦し、福富屋が援助することに。喜んで、まず阿国が厳粛に、続いて朱色の綱紐を巻いた猿若が軽妙に踊る。
朱色を基調に、銀杏をくわえた鶴の紋の櫓が登場して、華やか。同時に勘九郎持ち前の愛嬌とリズム感に、江戸歌舞伎開祖のプライド、さらには一座の者やスポンサーを上手にのせちゃうプロデューサーとしての魅力が重なって、実に感慨深い。若手の児太郎、橋之助や鶴松が参加。

早めのランチ休憩の後、「大商蛭子島(おおあきないひるがこじま)」。洒落本や俳句といった文化が花開いた天明4年(1784年)、中村座顔見世で初演し、1962年に復活したという、古風でおおらかな狂言だ。国立劇場での上演を挟んで今回がなんと48年ぶり。
源平の設定だけど、第一場・正木幸左衛門内の場の前半は、まるきり江戸庶民のエロチックコメディ。伊豆に配流中の頼朝(松緑)は手習の師匠に化け、やたらと弟子(芝のぶら)にちょっかいを出す。頼朝を慕う北条時政の娘・政子(七之助)とお付きの清滝(児太郎)が訪れ、頼朝との濡れ場へ。妻・辰姫(時蔵)は時政のバックアップを受けるため身を引くが、長唄「黒髪」にのせて切ない嫉妬を語る。小道具で父・義朝の髑髏や北条の宝・三鱗が登場。
後半から時代に転じ、文覚上人(目つきが巧い勘九郎)が後白河院の平家追討の院宣を届け、ぶっ返りで白紫衣装となった頼朝も決起を表明。下男に化けていた敵方武将(亀寿)や、義朝の仇(團蔵)を討つ。
続く第二場・源氏旗揚げの場で、雄大な富士をバックに、源氏の白旗を掲げて出陣していく。幕切れは巨大な朝日までのぼってまたまためでたい。若手は男女蔵の長男・男寅や福之助らが参加。

休憩を挟んで、黙阿弥晩年、明治18年(1885年)の初演作「四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)」。安政2年(1855年)に起きた御金蔵破りを素材に、牢の風習などをリアルに描き、現代劇への橋渡しに位置する。菊五郎、梅玉の古風な存在感が大きい。
序幕第一場・四谷見附外の場は夜のお堀端。おでん屋台の亭主でスケールの大きい富蔵(菊五郎)が、小悪党の藤十郎(梅玉)を御金蔵破りに誘う。第二場・牛込寺門前藤岡内の場で2人は緊迫しつつも、盗んだ金を床下に埋めることにする。二幕目・中仙道熊谷土手の場は雪のなか、捕われて唐丸籠で江戸へ向かう富蔵が、女房(時蔵)、舅(東蔵)、幼い娘と別れる愁嘆場。
三幕目第一場・伝馬町西大牢の場でも富蔵が大物ぶりを発揮。蔓と呼ばれる金品の扱いや、きめ板の仕置き、紙で作った数珠などのしきたり、重ねた畳に座る牢名主(左團次)、隅の隠居(歌六)、囚人たち(亀三郎、亀寿)、新入り(松緑、菊之助)らの生態が描かれる。ユニークだなあ。第二場・牢屋敷言渡しの場で、役人(秀調、松江)が重々しく刑を告げ、囚人たちの題目をバックに菱形の縄を受けた富蔵、藤十郎が、遠くをみる立ち姿で幕となりました。

短い休憩の後、打ち出しは明るく清元舞踊「扇獅子」。鳶頭・梅玉と芸者・雀右衛門がいなせに日本橋の四季を描く。獅子頭に見立てた扇、橋と鮮やかな牡丹の屋台というド派手なセットが楽しかったです。

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シネマ歌舞伎「女殺油地獄」

シネマ歌舞伎「女殺油地獄」 2017年2月

文楽に続いて、近松シリーズの名作世話物「女殺油地獄」を、2009年6月歌舞伎座さよなら公演のシネマ版で。当たり役・仁左衛門「一世一代」だ。よく入った東劇のやや後ろのほう、通路沿いの見やすい席で2100円。休憩無しの2時間弱。

リアルでは2011年に染五郎・亀治郎(猿之助)で観た演目だが、やはり関西弁が自然だといいなあ。冒頭、徳庵寺堤の場から、野崎参り途中で喧嘩沙汰を引き起こす与兵衛のちゃらんぽらんさ、見栄っ張り、そして弱々しさが魅力的だ。対するお吉は孝太郎、娘お光は千之助という親子三代共演。
公演当時のインタビューを読むと、仁左衛門はお吉とは恋愛感情はない、「家族同様の近所のお姉ちゃん」としており、孝太郎の色っぽ過ぎない感じがはまっている。豊島屋主人の梅玉が安定感。ほかに通りかかる侍で、坂東弥十郎・新悟親子。

続く河内屋内の場から豊島屋油店の場の前半は、追い詰められて暴れる与兵衛の未熟さと、父・歌六、母・秀太郎(芸者小菊と2役)との愁嘆場を描く。妹は梅枝。
後半でいよいよ殺しの心理劇となる。スクリーンで表情を確かめられるので、お吉からなんとか金をせしめようとする小狡さ、後先考えない暴走、快楽、そして激しい恐怖と、与兵衛の変化に見応えがある。これは文楽ともまた違う醍醐味。振付としては凄惨というより、アクロバティックな様式美で、若さが前面に出る。三味線の効果音がなんともクールだ。なんとか継承してほしいなあ。

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歌舞伎「義賢最期」「口上」「錣引」「黒塚」

寿新春大歌舞伎 夜の部  2017年1月

2017年の観劇始めは新橋演舞場で、市川右近改め三代目市川右團次襲名披露に足を運んだ。同時に息子タケル君が二代目市川右近として初舞台。めでたさとともに、スターの海老蔵、猿之助競演で見ごたえある演目が並び、休憩3回を挟む5時間をちっとも長く感じなかった。花道手前、中央あたりのいい席で1万8000円。

まず「源平布引滝」から「義賢最期」。2008年に文楽「義賢館」を観ており、1965年に当代仁左衛門が復活したという歌舞伎バージョンにも興味があった。とにかく主役・木曽義賢の海老蔵が格好いい!
前半は平治の乱で敗れ、病と称して引きこもっている設定で、情熱を押し殺す。配下の折平(中車)が、実は源氏一族・多田行綱と見抜いて一転、手水鉢の角を割り、白旗を示して源氏再興を力強く宣言。平家方の使者に兄・義朝の髑髏を踏むよう迫られてると怒りを爆発させる。
討ち死を覚悟してからは、娘(可愛い米吉)、妻(右之助、お腹の子がのちの義仲)を逃がすシーンで、花道での別れが切ない。観る側はどうしてもプライベートの苦労も思ってしまうし、胸に迫りました~ そしてラストは礼服・素襖大紋での激しい立ち回りとなり、戸板倒し、階段に倒れ込む仏倒しをアクロバティックに演じ、カタルシスがありました!

25分の休憩後、口上。祝い幕は慶応三田会から。梅玉が優しく披露役を務め、猿之助、男女蔵、二代目右團次につながる右之助、「なんでそんなに元気なの」と海老蔵、門之助、中車、そして澤瀉屋の門人から高嶋屋となった右團次本人、6歳の新・右近ちゃんもしっかり挨拶して、可愛い!
「襲名披露特別御膳」の食事休憩を挟んで、右團次主演「錣引」から摂州摩耶山の場。源平合戦の逸話を題材にした黙阿弥の作だ。三升の提灯が並び、歌舞伎らしい様式美が楽しい。
まず極彩色の摩耶山天上寺に平家の人々が祈禱に訪れる。可憐な伏屋姫(米吉大活躍)が源氏がたと揉み合って、重宝・八声の名鏡を崖下に落としてしまう。
大ゼリがドーンと上がって崖下。順礼・実は景清(はつらつ新・右團次)と虚無僧・実は三保谷四郎(古風さがいい梅玉)が腹を探り合う。そして背景が開け、いかめしい姿に転じた景清に、緋縅の鎧姿の三保谷が一騎打ちを仕掛け、景清が三保谷の兜の錣を引きちぎる名場面へ。互いに怪力を認めて、幕切れはお約束、戦場での再会を約して別れる。実におおらかな1幕。

幕間後のラストは2015年にも観た、猿之助の極付「黒塚」。奥州安達ケ原の闇に浮かぶ老女岩手の影が怪しい。糸繰り唄の切なさ、芒の原で長唄囃子と琴にのった童心の舞踊の何とも言えない切なさ。三味線の格好いいソロを挟んで、いよいよ鬼女の本性を現し、立ち回りから花道での仏倒れ! まさに猿之助オンステージだ。
前回は勘九郎だった阿闍梨祐慶は、右團次でスケール感があり、強力・猿弥は程よくコミカル。山伏で門之助、中車。充実した、いいお正月でした。

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