37.2℃~微熱~vol.6
37.2℃~微熱~vol.6 2026年5月
ちょっと怪しい雰囲気の中野富士見町、すごく怪しい雰囲気のビル地下にあるイベントバー、ニューサンナイに足を運んでみた。この日は東京NSC出身の太っちょ俳優・遊佐亮介以下、総勢6人による台本無しの即興芝居(インプロビゼーション)。10分程度のコント6本を畳みかけ、短い休憩後、長めに1本。お笑いコンビ「ぷぅ」の小柄なはな(太田プロ)と「デンコーセッカ」のソバージュ柳木ガリ(ワタナベエンターテインメント)の爆発力、パフォーマンス集団「おしゃれ紳士」西川康太郎の気取った技巧、遊佐の知性などで楽しめた。ちょっとした設定の間違い、オチのつかない手違いもスリリング。自由席は20、30代の男女でいっぱい、知り合い同士も多いようで開演前から盛り上がる。アフタートーク込み3700円+ドリンク600円。休憩を挟んで3時間。
遊佐がインプロの前提などを説明してから、肩ならしは観客から〆のセリフをもらって3人ずつでバトル。2組とも制限時間1分以内に〆にたどりつけず、まさかのドローで腰砕け。
気を取り直し、ひとりずつ最近の出来事を語って、その中の単語をヒントに芝居に入る。ガリの「ヤンキー」から「不良の友情」は、はなのギルティ炭酸 NOPEが可笑しく、ガリが咄嗟にパンチを繰り出してさすがだ。劇団「イルカ団!!」の金髪・岡田果歩「身長173㌢」から「就活生173番の玉の輿」は、ワルの跡取り西川に色気がある。はなの戦場カメラマン「自転車」から「つぶれかけたジム」は、遊佐&ガリのまさかの熱唱と、可愛いはぎのりなのうるさい!に爆笑。西川のミュージカル「つられる」から「釣られた鯵の恩返し」が秀逸で、はな演じる猫とガリの鯵のなんともいえない愛嬌に加え、岡田の女神、遊佐のネプチューンが意外な展開力を発揮。最後ははぎの「いい奴にみられたい」から「恋人を亡くしたバンドマン」。遊佐が細かい芝居をみせ、感動の再生と思いきや、幽霊はぎのが調子っぱずれで見事にオチとなりました。
短い休憩を挟んで後半は、「好きすぎて滅!」をモチーフにアイドルグループの苦い解散と、ファン遊佐の熱意による再結成談。辣腕プロデューサーのガリがいかにもの造形で、西川、はな、岡田がワンコーラス踊ってへとへとなのが可笑しかった。終始絶妙なキーボードはミュージックディレクター今安志保。
休憩後、ステージ上にテーブルを出してアフタートーク。それぞれのシーンで何を考えていたか、ネタばらしが面白い。はぎのがトークで意地悪キャラを披露し、のんびり岡田と好対象。抽選で観客が「推し」の出演者にドリンクやカレーをおごれる、というシステムに驚く。たぶん地下アイドルやお笑いって、こういう雰囲気なんだなあ。いろいろ面白かった!
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