« 文楽「絵本太功記」「勧進帳」 | トップページ | 古典芸能フェス! »

フィガロの結婚

Bunkamura Produce2026 モーツァルト・オペラ「フィガロの結婚」 2026年2月

加藤浩子さん主催の大盛況の鑑賞会で、昨年に続き鈴木優人&バッハ・コレギウム・ジャパンのオペラへ。満載のヒットメロディーとテンポのいい指揮、ピリオド楽器の響きはもちろん、歌唱・演技が揃った色気ある歌手陣、洒落た演出・美術も素晴らしく、軽快で人間くさくいモーツアルトを堪能する。休憩を挟んで3時間半強がちっとも長くない、贅沢な時間でした~ めぐろパーシモンホール大ホールの2F中央で2万9000円。

タイトロールの大西宇宙(バリトン)が大活躍。意外にも初役とか。豊かな声と茶目っ気、「寝とられ男の象徴」だというホルンとの掛け合いもコミカル。世界に羽ばたいてほしい! 利発でコケットリーなスザンナのジュディト・ファー(フランスのソプラノ)、堂々たる伯爵のダイエル・グートマン(オーストリア出身のバリトン)、自然児ケルビーノのオリヴィア・フェアミューレン(オランダ出身のメゾ)も、それぞれ再現部を自在に装飾して生き生きと。
伯爵夫人の森麻季(ソプラノ)が軽やかで切ない。2幕で時間がとまるような「愛の神様」、大詰めの赦しが感動的な「どこへ行ったのかしら」を歌いあげ、この気品と陰影が「ばらの騎士」につながるという事前解説に納得。2027年はオペラデビュー30周年なんですねえ。今回はフルバージョンとのことで、カットされることが多い4幕「雄山羊と雌山羊は仲がいい」でマルチェリーナの藤井麻美(メゾ)が、「まだ理性はそれほどに」でバジーリオ(弁護士)の新堂由暁(テノール)が、明るくなった客席を巻き込んで個性を発揮。
それぞれのキャラがはまっているから、てんやわんやの2幕フィナーレ、二重唱から七重唱に至る20分ものアンサンブルとかが生きるんだなあ。

古典劇「三単一」法則にのっとった密度濃いコメディを、ニューヨーク出身、飯塚励生が演出。設定を現代のホテルにし、回り舞台でドタバタを見せて秀逸。カーテンコールの拍手も大きかった。美術はなんと大建築家・隈研吾!(そういえば昨年は文楽でお見かけしたばかりの杉本博司だった)独特のシンプルな木組みが端正で、デザイナー丸山敬太によるピンクを基調にしたパステルカラーの衣装も映えていた。

事前に「ふと心が揺れる瞬間をとらえているところが個性的」といった解説を伺い、ホワイエには鈴木雅明パパ、園田隆一郎さん、財界人の姿も。終演後の交流会は優人マエストロ、大西さん、藤井さん、バルトロ氷見健一郎さん、新堂さんがチラリと顔を出してくれて、大いに盛り上がりました!

Pxl_20260223_021421416 Pxl_20260223_042756725 Pxl_20260223_083912273

« 文楽「絵本太功記」「勧進帳」 | トップページ | 古典芸能フェス! »

オペラ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 文楽「絵本太功記」「勧進帳」 | トップページ | 古典芸能フェス! »