高橋望「ゴルトベルク変奏曲」
ゴルトベルク変奏曲 高橋望によるバッハの世界 2025年1月
寒波襲来の週末に、秩父出身ピアニスト高橋望のライフワークであるJSバッハ「ゴルトベルク変奏曲」のリサイタルへ。18世紀ドイツバロックの精密な世界にひたる。冒頭と最後のアリア、第30変奏の32曲を2回ずつ、休憩無しの80分。よく入った端正な浜離宮朝日ホール、中段上手寄りで5000円。
前週に虎ノ門B-techJapanスタジオで20人ほどの勉強会があり、望さんの解説を聴いてから参加。ザクセン駐在ロシア大使だったカイザーリンク伯爵が眠れぬ夜に気を晴らせるよう、従者ゴルトベルク向けに書いて、ルイ金貨100枚が詰まった金杯を得たという1曲。1741年に自費出版したバッハ鍵盤音楽の集大成なんですねえ。
2022年の室内楽や23年のパイプオルガン版に比べると、ピアノ1台では正直、単調で眠気を誘うと危惧したけれど、どうしてどうして。通奏低音にのせて第3、第6…と3の倍数で繰り出されるカノンが、反行形を含めつつ、同度、2度…と広がっていく。譜を思い描きながら聴くと、なにやら設計図のようだ。作曲時は2段鍵盤を想定していたそうで、激しい左右の手の交差というテクニックも求められ、それでいて舞曲風、イタリアオペラ風、賛美歌風と表情も豊か。
5曲ずつのまとまりで進み、第16変奏の序曲前に静かなインターバルがありました。アンコールはシンフォニア第12番ト短調、そしてフランス組曲第5番ト長調よりアルマンド。
終了後、近くのイタリアンで60人規模の懇親会。望さんの才気、ファンを大事にする姿勢に感服! 多士済々、見事なマジックまで繰り出され賑やかでした~
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