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ザ・ヒューマンズ

シリーズ光景vol.2「ザ・ヒューマンズーー人間たち」  2025年6月

米国のスティーヴン・キャラムによる2014年初演作を、2022年に「ロビー・ヒーロー」を観た桑原裕子の演出で。トニー賞受賞、2021年にキャラム自身が映画化もした戯曲で、経済的困窮や病、認知症など庶民の不安がなんとも痛々しい。意外性には乏しく、ちょっと平板だったかな。新国立劇場小劇場の前のほうで6930円。休憩無しの2時間。

ニューヨーク・チャイナタウンにある老朽化したアパート。フィラデルフィア郊外からエリック(平田満)、ディアドラ(増子倭文江)夫妻と老いた母モモ(稲川実代子)が、アーティストの次女ブリジット(青山美郷)と恋人リチャード(細川岳)の新居を訪ね、法律事務所に勤める長女エイミー(山崎静代)も合流して感謝祭の夕食をとる。久々の団欒だけど、うまくいかない仕事や恋の悩み、それぞれの自己嫌悪が露呈していく…

内階段があるメゾネットタイプのワンセット(美術は田中敏恵)。上階と下階で芝居が同時進行したり、セリフが重なったりして苛立ちが募る。時折ランドリールームのものすごい音が響きわたり、果ては停電まで起きちゃう。伝統的なカトリック家族と、陰鬱な都会のミスマッチ。
奨学金の返済苦や突然の解雇、報われない人生など、ありふれた、けれど笑えない状況が延々と。滑稽なやりとりもあるものの、平田や南海キャンディーズのしずちゃんのとぼけた味は今ひとつ生きていなかったかな。

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