引窓
市川高麗蔵・中村松江引窓に挑む 2025年2月
中村芝翫監修で、「新たな歌舞伎への挑戦」と銘打った試みの第2回に参加。長唄・囃子方の大木竹美(杵屋栄津美)・大木梨恵(望月初寿恵)母娘が2023年、飯田橋に開設した古典芸能専用の鶴めいホール、2階含め40席という至近距離でのリーディング公演だ。休憩を挟んで2時間。ちょっと高めの8000円。
役者がこしらえ無し、座ったままで、名場面の複数人物を演じ分ける、いわば素歌舞伎の企画で、今回は中村松江が堅実に濡髪と与兵衛、市川高麗蔵(初代白鸚の部屋子)が端正に母とお早。近さもあり、息遣いやそれぞれの個性が感じられて面白い。こういう稽古が華やかな歌舞伎舞台につながるんだなあ。
素といっても、主催で合同会社京枡屋舞台の三枡清次郎が義太夫を務め、イヤホンガイドのおくだ健太郎が割と頻繁にナレーション(解説)を入れるので飽きません。背景スクリーンにはセットの写真。
休憩を挟んで短いフリートークでは、松江が芝翫に濡髪をみてもらった、演じる機会が少ないので緊張した、高麗蔵が中村東蔵に母を教わり、これは生活劇ときいた、等々。石井康幸撮影の格好良いポートレートや稽古風景の写真販売も。
せっかくなのでもっと役者、観客同士の交流の仕掛けがあったら良かったかな。

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