« 峠の我が家 | トップページ | Eddie James LIVE »

講談「天正三勇士」「蘇生の五平」「萱野三平」

神田春陽さんの恒例「春陽党大会」。満員のらくごカフェで2500円。まずは神田ようかんさんが折り目正しく「天正三勇士 出会い」。我慢太郎、怪力又兵衛、金剛兵衛と名乗る謎の浪人が次々カネの無心にきて、勝負する活劇。初めて聴いたけど、明治に牧野省三監督、尾上松之助主演の無声映画があるんですねえ。
神田春陽さんはびっくりの船旅の営業話から、まず「蘇生の五平」。これも初。明治中期の三面記事エピソードが元だそうで、テンポがよくてワイドショーのよう。五兵衛という植木屋が知人にのせられて暴飲し、気絶。死んだと勘違いされるが、葬式の間に蘇生し、巡査と家に戻るとそこには女房と見知らぬ若い男。巡査の入れ知恵で化けて出たふりをして驚かせ、間男は姦通罪に… 落語「お化け長屋」みたいで面白かった~
助演はお馴染みの活弁・坂本頼光。相変らずどこで見つけてくるのか、昭和初期の社内マナーを啓蒙するアニメ「太郎くんの汽車」と、「喧嘩安兵衛」で、切れ味良く前ふりも十分。

仲入後は春陽さんが余裕たっぷりに「赤穂義士伝 萱野三平」。文楽、歌舞伎でお馴染みの早野勘平のモデルだけど、こちらは実家に帰り、亡君浅野内匠頭への忠節、仇討ちを誓った仲間への義理と、事情を知らない父が薦める他家への仕官話との板挟みで進退極まり、壮絶な自刃を遂げる。大石内蔵助をして同志だと言わしめ、赤穂市の大石神社には義士四十七士と共に祀られているとか。格好よかったです!

« 峠の我が家 | トップページ | Eddie James LIVE »

講談」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 峠の我が家 | トップページ | Eddie James LIVE »