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落語「がまの油」「親子酒」「厩火事」「おせつ徳三郎」

第38回COREDO落語会  2024年6月

久しぶりに山本益博主宰の落語会で、豪華メンバーを楽しむ。満席の日本橋三井ホール、ちょっと見づらい中ほどの上手寄りで5500円。仲入を挟んで2時間強。

いつも通り、まず山本さんが下手に登場して挨拶。のっけから16人抜きの真打昇進から間もない三遊亭わん𠀋が登場。圓丈門下の41歳だ。「がまの油」を、通販番組の要素をまじえて、もはや新作。ハキハキと聴きやすく、楽しみな噺家のひとりだな。
続いて桃月庵白酒。「トリがまだ来ていない」と笑わせ、長めの冴えたマクラから「親子酒」。父、息子が互いに禁酒の約束を破っちゃう。したたかに酔った二人の可愛げが、さすがです。
さらに三遊亭兼好が「トリがまだ来ていない」と畳みかけ、「あんなに長く悪口は話せない」ととぼけつつ、やっぱり長めのマクラから「厩火事」。髪結いをしている女房の、文句を言いつつ遊び人の旦那が好きな感じ、巧いなあ。

仲入を挟んで無事、柳家喬太郎が登場。「おせつ徳三郎 」。以前、正蔵さんで聴いた前半「花見小僧」、後半「刀屋」を通しで。大店の旦那と番頭が丁稚から、娘おせつと手代・徳三郎の馴れ初めとなった花見の様子を聴き出す前半は、滑稽に。後半、暇を出された徳三郎がおせつの祝言に殴り込もうとして、刀屋の主人がこんこんと説教する。結局、逃げ出した二人が大川に身を投げるが「お材木(お題目)」で助かる、というところを、桜のように散っていくサゲに。哀しくも鮮やかでした。

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