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「松竹梅湯島掛額」「教草吉原雀」

第三十七回四国こんぴら歌舞伎大芝居  2024年4月

昨年の内子座に続く遠征で、日本最古の芝居小屋に足を運ぶ。令和の大改修(耐震補強)、コロナ禍をへた5年ぶりの開催だ。折しも桜が満開で、祝祭感あふれる素晴らしいシチュエーションを満喫。幸四郎、壱太郎ものっていたのでは。2階前のほうで1万6000円。休憩を挟んで2時間強。

ツアーのお土産で地元のお菓子等を受け取り、まず「松竹梅湯島掛額」。2009年に吉右衛門、福助!で観た演目。前半の吉祥院お土砂の場は馬鹿馬鹿しいコメディで、駒込が舞台。源平の時代設定だけど当然、江戸にしか見えない。「天神お七」からグニャグニャへ、お七(壱太郎)を助ける紅屋長兵衛=紅長の幸四郎が柔らかくチャリを演じて、なかなかの安定感だ。お七が片思いする吉三郎に染五郎、その若党の十内に亀鶴と、若々しく。母おたけの雀右衛門、お七を探しに来る釜屋武兵衛の鴈治郎が舞台を締める。上方特有の花道付け根の「空井戸」も活躍。
後半の四ツ木戸火の見櫓の場は一転、竹本となり、壱太郎オンステージで人形振り。客席上が平成の大修復で復活した格子状の「ブドウ棚」になっていて、一面に雪が降り注ぐのが美しい。小屋全体が夢世界だ。

休憩後は華やかに、長唄舞踊「教草吉原雀」。柔らかい半太夫節、哀しげな大津投げ節、流行の小唄を取り入れている。吉原雀は遊郭の事情通のこと。鳥売りの雀右衛門と鴈治郎が放生会の謂れに始まり、「その手で深みへ浜千鳥、通い慣れたる土手八丁」と「鳥尽くし」にのせて客の様子、花魁道中、「そうした黄菊と白菊の、同じ勤めのその中に」と「花尽くし」にのせて間夫との痴話喧嘩などを生き生きと見せる。鳥刺しの幸四郎が加わって賑やかな手踊りの後、ぶっ返りとなり、雀の精と鷹狩りの武士の正体をあらわし、派手に立廻りで幕。楽しかったです!

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