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内子座文楽

内子座文楽第24回公演 2023年8月

30年前に観光で訪れて以来、ずっと観劇したかった愛媛県内子町の内子座へ。暑い暑い夏の盛りに二日間だけの公演だ。コロナ休止をへて久々の開催、しかも行ってみたら、改修で向こう4年ほど休館するとのことで、絶妙のタイミングだった。木蝋で栄えた往時の風情を残す重要文化財の芝居小屋(1916年建造、1985年復元だそうです)で、道々にのぼりが立ち、小屋前での葡萄販売など、町をあげての手作りイベント感が楽しい。桟敷風の1F花道席で8000円。午前の部で休憩を挟んで2時間。

開幕前に小屋の前で、勘十郎、玉男、和生と人間国宝揃い踏みの、めでたい鏡割りを見物。地元酒六酒造の「京ひな」を頂き、盛り上がる。竹下景子さんも。中に入るとコンパクトなサイズで、舞台が近い! まずは藤太夫さんがYoutubeの宣伝もまじえて、明るく演目を解説。幕開けは希太夫らで「二人三番叟」。玉翔、簑太郎さんはこれからかな。

休憩の後、この日のメーンは過去23回の上演演目から再演リクエストが多かった演目だそうで、「壺坂観音霊験記」の沢市内より山の段。盲目の三味線弾きとよくできた妻、そしてびっくり観音さま登場のスペクタクル、文楽には珍しいハッピーエンドが気持ちいいからかな。人形は女房お里に勘十郎、座頭沢市に玉助と盤石。床は藤太夫・宗助から呂太夫・清介。
人形を遣うのはさすがに窮屈そうだし、クライマックスの山登りでセットが倒れかかり、慌てて黒衣が支えるハプニングも。それもまた芝居小屋っぽくていい。
パンフはインタビューや床本も収めた立派なもの。お馴染みわかりやすいイラストは、らつ子さん! 近くの綺麗な集会所、内子自治センターでお弁当を頂きました~

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