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リゴレット

リゴレット 2023年6月

いわずとしれたヴェルディの傑作を、充実のキャスト、スタイリッシュな演出で。新国立劇場オペラハウス、前の方のいい席で、事前解説会・パンフレットを含め2万8000円。休憩1回を挟み2時間半。

タイトロールのロベツオ・フロンターリ(バリトン)がベテランらしく、2幕「悪魔め、鬼め」などで複雑な恨み、後悔を知的に歌い、娘ジルダのハスミック・トロシャン(アルメニアのソプラノ)が1幕「慕わしいお名前」などがなかなか可憐で、技巧もたっぷり。なんといっても今回は、最低男マントヴァ公爵のイヴァン・アヨン・リヴァス(ペルーのテノール)が、小柄だけど若々しくて愛嬌があり、伸びやかな声で、これからを期待させた。スパラフチーレのお馴染み妻屋秀和さん(バス)が安定し、3幕の多彩な重唱も楽しめた。マッダレーナは清水華澄。
指揮マウリツィオ・ベニーニは躍動感があって、後半の盛り上がりも十分。ただ、歌手とのバランスが今ひとつだったかな。東京フィルハーモニー交響楽団。

今回は新国10年ぶりの新制作で、スペインのエミリオ・サージ演出版。全体に伝統的ながら、一部の衣装はモダン。中央の四角く傾斜のあるステージで、華やかな饗宴を繰り広げる。上手に奥から細い廊下を重ねて、その上を貴族たちが闊歩し、一段低い周囲に群衆、といった高低差が面白い。照明が暗すぎるという声もあったけど、改めて権力者への批判や虐げられた者の悲憤をオペラに取り入れたドラマ性が際だった。スパラフチーレと妹を恋人関係に設定して、大人っぽさも。

終演後に懇親会があり、サプライズゲストをまじえて、とっても贅沢な一日。めちゃ楽しかったです!

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