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松任谷由実「The Journey」

50th Anniversary 松任谷由実コンサートツアー The Journey  2023年6月

1年ぶりのユーミンは、デビュー50周年のドームツアー! 9回目の抽選まで粘った甲斐あって、まさに50年分のアイデアを惜しみなく詰め込んだ超豪華ショーでしたぁ。一編のファンタジーを読むような物語性と、心躍るお洒落さ。これでもかと繰り出すギミックとシルクドゥソレイユ品質のアクロバットによる高揚感。さらに美しい照明やプロジェクションマッピングで広大なアリーナを包み込む。
もちろん楽曲、そしてユーミンの存在感は唯一無二。なんとスペシャルでダブルアンコールも! ちょっと年配の夫婦連れが目立つ東京有明アリーナ、直前の分配でわかった席は3F中段でかなり遠かったけど、大満足の9900円。2時間強。

なんといってもアリーナ中央、斜めにどーんと巨大海賊船を置いた360°セットが度肝を抜く。1席ずつにソニーの無線制御ペンライト「フリフラ」を配布。いや~、これだけ大規模で、年末まで全国54公演というだけで驚愕です。
セットリストは渋い曲も含めて、人生という長い航海を描いた感じ。ユーミンはまずブルーの海賊ジャケットで登場。キッチュな衣装はアナスイ!「リフレインが叫んでる」あたりの惜しみない火焔照射?で、3Fまで熱くななっちゃう。
中盤は色っぽいレースのドレスにチェンジ。円形ステージをぐるりと紗幕で囲み、揺れるカーテンや木々を投影した「TYPHOON」、名曲「青いエアメイル」がしっとりと美しく、「Delphine」あたりでは照明や凝ったフリフラでアリーナ全体を埋め尽くし、海の中にいるよう。
そして銀の海賊ジャケットに着替えた「LOVE WARS」からは怒濤の展開で、本編終了。ラスト、様々な困難がある時代、おそらく見送ることも多くなってきたユーミンが、絆とか愛とかではなく「人の知性を信じたい」と語るメッセージが強烈でした~
アンコールはヒッピー風のデニムスタイルで。歌もラップも楽器もこなすメンバー達は、昨年「深海の街」ツアーとほぼ共通。ユーミンをぐるりと囲んでのメンバー紹介も爽やかだった。

ツアーパンフレットとTシャツそれぞれ3500円を購入。帰って分厚いパンフを読んだら、デビュー以来のツアーを巡る正隆さん、歴代マネジャーの貴重証言がぎっしり。伊集院静との運命的な出会い、人脈が「Ka」にまでつながっていく「シャングリラ」…。ここまでやってきたから、揺るがないんだなあ。つくづく凄いことです。

以下セットリストです。
1.心のまま
2.WANDERERS
3.リフレインが叫んでる
4.ただわけもなく
5.満月のフォーチュン
6.TYPHOON
7.青いエアメイル購入
8.紅雀購入
9.あの日にかえりたい
10.さまよいの果て波は寄せる
11.セイレーン
12.Blue Planet
13.Delphine
14.LOVE WARS
15.Now Is On
16.星空の誘惑
17.埠頭を渡る風
18.真夏の夜の夢
19.航海日誌
アンコール #1:
20.守ってあげたい
21.やさしさに包まれたなら
22.心のまま(キーボード)~春よ、来い
アンコール #2:
23.瞳を閉じて

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