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文楽「国性爺合戦」

第233回文楽公演 第2部 2023年2月

近松名作集と題した2月の第2部は、2015年に観た時代物「国性爺合戦」。変化に富んだ舞台が楽しい。前庭の梅が綺麗な国立劇場小劇場、前のほう中央で7000円。休憩を挟んで3時間弱。

荒唐無稽な千里が竹虎狩りの段から。床まで出張っちゃう着ぐるみの虎は、前回同様、勘介さんが生き生きと。15分の休憩後、楼門の段の後はこれも前回と同じ呂勢太夫、清治コンビで盤石。錦祥女(簑二郎)が再会した老一官(文司)の姿を鏡に映す構図がスケール大きく、ツメ人形の兵士の細かい演技も面白い。
続く甘輝館の段は錣太夫、宗助が渋く。玉助さんの甘輝が登場、まさに威風堂々で、拍手が大きい。明再興の理想と錦祥女、一官妻(和生)の思いが交錯してなかなか複雑です。そして大詰め、紅流しより獅子が城の段はお馴染み織太夫、藤蔵で、セット転換も激しくダイナミック。和藤内(玉佳)が城に躍り込み、あれよあれよの女性陣の自己犠牲をへて、甘輝とともに韃靼王征伐に立ち上がる。

売店には岩手・遠野麦酒ZUMONAの国立劇場さよなら記念クラフトビールが。なんか春だなあ。

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