鎌塚氏、羽を伸ばす
M&Oplays プロデュース「鎌塚氏、羽を伸ばす」 2022年7月
倉持裕作・演出のコメディシリーズ第6弾。融通の利かない完璧なる執事・鎌塚アカシ(三宅弘城)が休暇を申しつけられ、乗り込んだ寝台特急アルビオンで謎解きに挑む。本多劇場の中央あたりで7500円。休憩無しの2時間を、ニコニコ過ごせて幸せ。
冒頭、鎌塚さんがまさかの短パン姿で、まず爆笑。かつて(第4弾)仕えた綾小路チタル(二階堂ふみ)と遭遇し、従者リョウスケ(櫻井海音)の殺人容疑を晴らそうと探偵に乗り出す。胡散臭い詐欺師(マキタスポーツ)、鉄道オタクの公爵夫人(西田尚美)、その従者で永遠のライバル・宇佐スミキチ(玉置孝匡)が入り乱れて大騒動。
リズム感のある三宅、お馴染みベタな玉置、シリーズ初登場の西田、マキタがさすがの安定ぶり。二階堂は立ち姿がすらりと美しく、お約束「オリビアを聴きながら」も堂々と。失恋が健気です。初舞台という櫻井(ミスチル櫻井さんの長男ですね)は長身、写真でみるより凜々しい印象で、まあまあ健闘。
食堂車やコンパートメントを滑らかに転換し、列車には欠かせない屋根の上でのアクションも盛り込んだ美術は、中根聡子。次作は上見ケシキさんに復活してほしいなあ。
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