文楽「義経千本桜」
文楽座命名一五〇年 第220回文楽公演 第一部 2022年5月
2月のまさかの直前休演を挟み、昨年末以来の文楽鑑賞。間違いのない忠信・勘十郎さんの狐を堪能する。ダイナミック、かつ繊細です。床の呂勢→織も充実。国立劇場小劇場、中央前の方の良い席で7000円。休憩2回を挟み3時間弱。
豊竹咲太夫文化功労者顕彰記念と銘打った公演だけど、主役の咲さんは病気休演。導入の「伏見稲荷の段」から義経の玉助さんが、我慢の演技で立派だ。静御前は簑二郎、大団七の弁慶は文哉。ドロドロの太鼓をバックに、勘十郎さんの白狐が登場、そして耳動き孔明の忠信へ早替りして文句なしの大拍手。
短い休憩を挟んで華やかに「道行初音旅」。お祝いらしく段幕から紅白だ。桜の装束の錣太夫、織太夫、宗助ら5丁5枚がずらりと並び、忠信は八島の戦物語から、「山越え」で静の投げた扇を見事にキャッチ!
休憩20分のあと、いよいよ「川連法眼館の段」。呂勢太夫・錦糸から、奥は代演で大熱演の織太夫・燕三のリレーで、聴き応えがある。本物の忠信は文司。忠信が狐言葉で親への思慕を語り、兄と対立してしまった義経が、その深い情に理解を示す。メリヤスをバックに、お待ちかね宙乗りで幕となりました~
切り場語りが3人誕生し、盛り上げていってほしいものです。
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