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さまよえるオランダ人

さまよえるオランダ人  2022年2月

ご存じワーグナー楽劇の原点とされる名作。指揮と主要キャストが全員交代、しかも開演前にマリー役が降板して急遽、金子美香が袖で歌い、舞台上では再演演出の澤田康子が演技する、との説明が。この2年いろいろあり、つい昨日は文楽が開演直前に中止になったばかりだけど、これもまた初めてのパターンでびっくり。
でも後半、高水準の歌唱で大満足でした! イタリアのガエタノ・デスピノーサ指揮、東京交響楽団。新国立劇場オペラハウスのやや前、上手寄りで1万9800円。休憩をはさみ3時間弱。

なんといっても2幕、ゼンタのバラードから田崎尚美(二期会のソプラノ)が高音を響かせ、舞台を牽引。ぽっちゃりながら、アイドルに憧れてた幼さがでていて、楽しみだなあ。連られるようにオランダ人の河野鉄平(クリーブランド音楽院大出身のバス)が調子をあげ、目力鋭く渾身の演技。ふられ役エリックの城宏憲(二期会のテノール)も3幕のカヴァティーナなどで声が伸び、華やかさもあって、重唱はなかなかの迫力だ。財宝に目がくらんじゃう父ダートラントは安定の妻屋秀和(バス)。2幕の明るい糸紡ぎの合唱、3幕の迫力ある水夫の合唱も心地良い。

2015年にも観たマティアス・フォン・シュテークマンの演出は、舞台いっぱいに広がる不穏な赤い帆など、シンプルかつダイナミック。ラストでゼンタが幽霊船とともに沈んじゃった直後の、繊細なハープの美しさと、救われたのに絶望するしかないオランダ人の苦悶が余韻を残す。美術は堀尾幸男。ひびのこづえの衣装は、村娘の赤い靴下とかワンポイントが可愛い。

今回も屋外でコーヒーなどを出していました。さすがに寒かったけど!

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