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イモンドの勝負

ナイロン100℃47th SESSION イモンドの勝負 2021年12月 

ナイロン100℃3年ぶりの新作は、お得意ナンセンスコメディだ。誰かの悪夢に迷い込んじゃったようで、その、わけのわからなさを楽しむ。ケラリーノ・サンドラヴィッチ作・演出。本多劇場の後ろの方、上手寄りで7600円。休憩を挟み3時間半と相変わらず長め。 

スズキタモツ(大倉孝二)は決して負けない男。ギャンブルに負け続ける母(峯村リエ)の愛人(赤堀雅秋)を憎み、補助金目当ての孤児院(犬山イネコと池谷のぶえ、三宅弘城)で暮らし、保険金がらみで殺されたらしい姉を思い、さらには選手が宇宙船に吸い込まれちゃったせいで、じゃんけん世界大会に出場するはめになり…。一方、緑トレンチコートの良い探偵(山内圭哉)は政府高官イシダイラから依頼を受けるが、その内容がわからず、四つの謎が書かれた本を探して、図書館やらを彷徨う。
冒頭、五輪のピクトグラム風の振付があって、勝ち負けを巡る長大な連想みたい。といっても「近々開かれる例の国際的な大会」は、集まっちゃったから闘うしかないという投げやりな代物。「生きていても仕方がない人なんか、二割かそこらしかいませんよ」とか、毒もたっぷりで、現代社会の悲惨、深い絶望が垣間見える。

格子状のセットにはゴムすだれみたいな出入り口もが仕掛けられ、お馴染みプロジェクションマッピングはますます精緻。俳優陣が出たり入ったり、複雑なフォーメーションを軽快にこなし、イメージが錯綜していく。
大河ドラマでなんと大隈重信を演じた大倉はじめ、くせ者揃いのキャストが抜群のリズム感を発揮。探偵が尾行していて、それが道行く人全員にばれているという不思議シーンとか、もう巧すぎ。スタッフもお馴染みで、美術はBOKETA、映像は上田大樹、大鹿奈穂。
変なかぶり物の動物がでてきたけど、結局イモンドが何なのかはわからずじまいでした…

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