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あーぶくたった

あーぶくたった、にいたった 2021年12月

ケラさんに続いて不条理劇を鑑賞。御大・別役実の原点といわれる1976年初演作を、71年生まれ、西沢栄治の丁寧な演出で。いやー、重かった。新国立劇場小劇場の中ほどで5940円。休憩無しの1時間45分。

古びた電信柱と郵便ポストという象徴的なセット。くたびれた万国旗の下で、男1(山森大輔)と女1(浅野令子)が婚礼の日を迎えている。運動会が終わった後の空疎な風のなか、めでたいはずの二人が語る未来は、何故かどんどん悲惨になっていく。全10場を重ねていくうち、花嫁が失踪してぽつんと草履が残されたり、夫が出社拒否になったり。謎の老夫婦(龍昇、稲川実代子)が現れ、家を失い、子供が被害者や加害者になり…と、小市民の暮らしは打ち砕かれる。終盤、老境に至る2人の上に、チラチラと雪が舞う。底なしの無常。

タイトルは小豆の吹きこぼれるさまを歌う、鬼ごっこの童歌。鬼とは人間存在そのものなのか。残酷な後味が、平凡な解釈を超越しちゃう。1年かけて試演を重ねたそうです。流れる歌謡曲が昭和の趣。

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