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落語「孝行糖」「千早振る」「船徳」「錦の舞衣・下」

第26回COREDO落語会  2021年6月

恒例の落語会に久々に。相変わらずの豪華メンバーで大満足です。日本橋三井ホールの上手寄り、やや後ろで5500円。

プロデューサー山本益博さんの「当日券もありますから」という挨拶があり、二ツ目の林家たま平「孝行糖」から。与太郎が孝行の報奨金を元手に飴の行商を始め、小石川の水戸屋敷の前で邪険にされて、町内の人に助けられる。元気なはずで、正蔵さんの長男ですね。大人になったなあ。
春風亭一之輔でぐっと粋になる。「千早振る」はお馴染みギャグ満載。「いいんだよ、柳家じゃないんだから」が最高です。
続いてベテラン瀧川鯉昇で「船徳」。夏の風情と滑稽さの絶妙バランス。

そして先輩と遭遇の中入り後、トリは柳家喬太郎で「錦の舞衣・下」をたっぷり。三遊亭圓朝が1889(明22)年、福地桜痴からきいたサルドゥーの戯曲を江戸に置き換えて口演したという珍しい一席。戯曲発表から2年足らず、なんとオペラに先行すること10年あまり。素晴らしい眼力と行動力だなあ。喬太郎さんは2005年あたりからやってるようです。笑いはほとんどないけど、語りの力が圧巻。
オペラだと才能があって我が儘、一途で信心深いトスカのプリマドンナぶりが可愛いけど、圓朝版は別物。絵師・狩野毬信(まりのぶ)と踊りの名人・坂東須賀(すが)が互いの才能に惚れて一緒になり、芸道優先で別居してるという設定で、びっくりの復讐まで、現代的な芯が強さ、芸術家としてのプライドがいい。発端は毬信が大塩平八郎の乱の残党をかくまったこと。下はこのあたりからで、夫を捕えた吟味与力・金谷東太郎(かなやとうたろう)が須賀を船宿に呼び出し、常盤御前を引き合いにだして迫る。須賀は正宗の脇差しで武士の真心を信じるが、毬信はあえなく獄死、正宗も偽物だったと判明。一世一代の巴御前を踊った後、根岸の料理屋で仇をとり、なんと首を谷中南泉寺の墓前に供えて自害する… 壮絶でした!

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