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オレステスとビュラデス

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース オレステスとビュラデス 2020年12月

瀬戸山美咲作、1982年生まれの杉原邦生が演出する新作を渡邊寿岳撮影の配信で。若者2人の「ロードムービー」で、怒りの連鎖を鎮めた先に開ける、一筋の希望をスタイリッシュに描く。2時間強。2500円。
骨組みや機材の箱による殺伐とした装置、ラップ調のコロスがポップで乾いた舞台を構築。杉原邦生、いま一番攻めてるかも。美術は松井るみ。映像がアップも空撮も自在で、舞台鑑賞とは異なる作品になっている。

物語はお馴染みオレステス(鈴木仁)が母殺しの後、復讐神の呪いを克服しようと親友ピュラディス(「大地」で頑張ってた濱田龍臣がチャーミング)と、遠くタウリカ(クリミア)を目指すという、新たな創作だ。初舞台の鈴木が前半は頼りなく、終盤に入って意志の力を見せてなかなか健闘。
ギリシャへの抜き難い恨みを抱えるトロイの女など、複数のキーパースンを演じる趣里が鮮烈だ。30歳にして、大女優の風格です。同じく複数役の大鶴義丹も、さすがの安定感。

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