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萬斎「清水座頭」「止動方角」

うちで笑おう 野村萬斎「狂言でござる乃座in KYOTO 15th」  2020年11月

野村萬斎主催の狂言会・京都公演(金剛能楽堂)を配信で。2500円。約1時間半。
「清水座頭(きよみずざとう)」はほのぼの。清水の観世音に参籠(おこもり)している瞽女(萬斎)が、座頭(万作)とぶつかって言い争いになるが、お互いに盲目とわかって仲直り。楽しく酒を酌み交わし、夢のお告げで夫婦になる。
ほろ酔い気分の謡に風情がある。座頭が謡うのは、狂言謡特有だという「平家」。合戦のドサクサで「踵を取って頭につけ、顎を取って踵に附けたれば」というシュールな詞章だ。瞽女の謡う「地主(じしゅ)」は、縁結びの地主神社の名物・桜のことかな。告白に使った「錦木」も登場。こういうロマンチックな狂言もあるんですね。

休憩20分で萬斎の解説を挟んで、「止動方角(しどうほうがく)」。こちらは狂言の定番、庶民が権威をやり込めて痛快だ。
太郎冠者(萬斎)は、茶も持っていないのに流行りの茶比べ(聞茶で産地などをあてる遊び)に参加したい、見栄っ張りの主人(野村太一郎)の命で、裕福な叔父(深田博治)に茶や太刀、馬まで借りに行く。ところがこの馬(飯田豪)は後ろで咳をすると暴れる癖があり、叱られた太郎冠者のいたずらで主人は落馬。代わりに太郎冠者が馬に乗ることになり、悪ノリして主人の物まねをしたから大騒ぎ…
「武悪」「鬮罪人(くじざいにん)」と並び、怖い主人を描く「三主物」だそうです。目がギョロッとした「賢徳」面の馬も面白い。「止動方角」とは馬をしずめる呪文のこと。

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