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私はだれでしょう

こまつ座第134回公演 私はだれでしょう  2020年10月

没後10年の井上ひさしによる2007年初演作を、栗山民也演出で。言論のコントロールという今まさに切実なテーマを描き、一人ひとりに「私はだれであるべきか」を厳しく問う。もちろん、お馴染みの朗らかな歌、滑稽みもたっぷりなんだけど。ピアノは朴勝哲。常連が多そうな紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAの、後ろの方で8800円。休憩を挟んで3時間。

ときは昭和21年7月から翌11月までのほぼ1年半。内幸町にあったNHK、ラジオ番組「尋ね人」制作班のワンセット(美術は石井強司)だ。シーンを追うごとに増えていく、戦中戦後に行方不明になった親しい人々を探す投書の山が、切実な叫びに満ちて、これこそが舞台の主役と思わせる。
元アナウンサー川北京子(朝海ひかる)ら3人の女性が、占領軍CIE(民間情報教育局)の事前検閲を受けつつも、使命感をもって放送に取り組んでいるところへ、用語担当の佐久間(大鷹明良)、CIE担当者で日系2世の馬場(吉田栄作)、組合リーダー・高梨(尾上寛之)が賑やかにからむ。記憶をなくした青年・山田太郎?(平埜生成)が現れて、「私はだれでしょう」コーナーも開始。やがて京子は、あるCIEのタブーに挑戦する決断をして…
平埜がいつの間にか、なかなかの存在感を身に着けていて、びっくり。飛んだり跳ねたり、見事なタップも披露。大鷹がさすがにいい味。2017年公演と同じメンバーなんですね。

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