てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。そのなかに、つまっている、いくつもの。ことなった、世界。および、ひかりについて。
マームとジプシー てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。そのなかに、つまっている、いくつもの。ことなった、世界。および、ひかりについて。 2020年10月
2年ぶりの藤田貴大。2018年「BOAT」では得意技を超えたと思ったけど、今回は2013年初演作とあってお馴染みのテーマ(少女の日常と感受性、級友の死、片目で見る世界、駅頭の別れ)をリフレイン。いつもの藤田節を楽しみつつ、2011年の震災や今この状況の「てん」における「ひかり」とは、という肝心なところがわかりにくいかな。熱心なファンが集った感じの小金井宮地楽器ホール大ホール、やや上手寄り前の方で4000円。休憩なしの1時間半強。
舞台上には「立体」を象徴する2つのテント。散りばめたおもちゃ、人形や交換した手紙を、奥のスクリーンに映し出す。
時は2001年、中学卒業を控えた春先。9・11や身近で起こった少女殺害事件に深く傷ついたあやちゃん(衣装経験もある、すらりとした荻原綾)は、家出して近所の森にテントを貼る。救えなかった級友(声が個性的な成田亜佑美、今やベテランの風格)が抱え続ける悔恨。もうひとりの級友(吉田聡子)は閉塞に見切りをつけて町を離れ、思いを寄せていた少年(尾野島慎太朗)は大人になった20年後、同じ森のテントに赴く。終盤の涙声、ナイーブさがつくづく独特。
小柄な召田実子(いつものように映像プランも)がバスのドアに挟まれちゃたり、乱暴者の波佐谷聡がちいちゃな猛犬をネジ仕掛けで走らせたり、笑いの要素はいい感じ。イタリア、ドイツ、韓国でも上演したんですねえ。生成りの衣装はsuzuki takayuki。
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