講談「天保六花撰」「牡丹燈籠」
春陽党大会 2020年7月
本当に久々のエンタメで、そろりと神田春陽さんの講談独演会へ。席少なめの神保町らくごカフェで。2300円。
前座は田辺凌天で、「寛永宮本武蔵伝ーー吉岡治太夫」。京に道場を開いた達人・吉岡治太夫の門弟、商家の清十郎が、ひょんなことから別の道場で勝負して卑劣な目に遭い、治太夫が乗り込んでいく。田辺凌鶴のお弟子さん、リズムがまだまだかな。
師匠が登場して、期待通り反骨の前フリから、予告していた「天保六花撰ーー丸利の強請」。神田橋で出会った暗闇の丑松に金を無心された河内山宗俊が、日本橋・丸屋利兵衛の店で煙草入れを誂えたいと言って、珊瑚樹の緒締めをくすねたうえ、疑いをかけられたと凄んで、まんまと100両をせしめちゃう。やっぱりピカレスクは痛快。
仲入り後は塩原庭村(杵屋三七郎)で、長唄と三味線。さらさらとお座敷遊びの雰囲気だ。季節感豊かで、いい。
後半の師匠は、季節の定番「牡丹燈籠ーーお札はがし」。萩原新三郎が白翁堂勇斎からお露は幽霊だと知らされ、お札で幽霊封じをするものの、隣の伴蔵・お峰夫婦が…というくだりですね。安定。
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