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12人の優しい日本人 を読む会

12人の優しい日本人 を読む会  2020年5月

StayHomeWeek最終日の番外編は、三谷幸喜が東京サンシャインボーイズ時代に書き下ろした名作「12人の優しい日本人」の読み合わせを、YouTube生配信で鑑賞。出演者全員が自宅からZOOMで語るスタイルで、会議の戯曲を会議ツールで見せるというセンスが光る。

近藤芳正が発起人となり、盤石のオリジナルキャストを中心に吉田羊、Prayers Studioの妻鹿ありか、渡部朋彦を加えた豪華メンバー。冒頭と、なんとピザ配達人でヒゲの三谷さんが登場! 繰り返される「話し合いましょう」というセリフ、分断とストレスの時代に人の意見を聴くこと、独善を超えていくことが、心にしみる名演だ。演出は三谷フリークだというアガリスクエンターテイメントの冨坂友。14時から前半、長い休憩を挟んで18時から後半。雷鳴を聞きつつ1万人以上が視聴し、「無料なんて申し訳ない」とのコメントも多数。

物語は「もし日本に陪審員制度があったら」という架空の設定で、12人の一般市民が協議する。評決は全会一致が原則で、いったん全員が無罪に挙手したのに、陪審員2号が有罪を主張、それぞれ意見が二転三転していく。「ジンジャエール!」など「名台詞」でたっぷり笑わせつつ、付和雷同やら意固地やら拗ねモードやら、個性とバックグラウンドが見えてきて身につまされる、緻密な群像会話劇だ。「12人の怒れる男」の論理と正義感に比べて、日本人のなんとグダグダなことか。
劇団で1990年、91年、92年に上演。個人的には2005年パルコプロデュース版の録画(生瀬勝久、江口洋介ら)、1991年の映画版(中原俊監督、豊川悦司ら)を観たことがあるけど、全くひけをとらない感動でした。分割画面で舞台さながら、しゃべっていない人物の挙動をつぶさに観られるのが面白い。一人ずつ去っていくカーテンコールも巧かった。

1号…甲本雅裕
2号…相島一之
3号…小林隆
4号…阿南健治
5号…吉田羊
6号…近藤芳正
7号…梶原善
8号…妻鹿ありか
9号…西村まさ彦
10号…宮地雅子
11号…野仲イサオ
12号…渡部朋彦
守衛…小原雅人

20200506-006

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