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志ん朝「愛宕山」「文七元結」

落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上  2020年5月

番外編でNHKドキュメンタリー「落語を救った男たち」(2017年)の録画を観て、TBS「落語研究会」DVDのBOXセットから2演目を鑑賞。談志が大笑いしたという「愛宕山」(1987年3月)。粋な旦那にくっついてピクニックに出掛けた怠け者の幇間が、瓦投げの小判をやると言われ、谷底へ降りていく。
欲と怖さでウロウロする滑稽さ、傘を持って飛び降りたり、崖をよじ登ろうとしたり、の荒唐無稽なスペクタクル。端切れがいいなあ。

もう1席は、正蔵さんにサウナで指南したという「文七元結」(1997年11月1)。流れるような筋運びで、角海老の使いの者や女将らの人物造形はさらっとしている。何かと品があると言われるゆえんか。
吾妻橋シーンも長兵衛の葛藤やプライドを、さほどこってり掘り下げない。むしろ投げつけられた包みが本当に50両だと気づくときの、文七のピュアな驚きが印象的。真面目だから、戸惑いが勝って喜べない。リアルだなあ。この身も世もない複雑な心境があるから、トントン拍子のハッピーエンドが痛快です。

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