桂文珍独演会「老婆の休日」「火焔太鼓」「天神山」
芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会 2020年3月
楽しみにしていた連日贅沢ゲストが登場する公演の17日目。開幕後、コロナでいったん振替になり、自主公演ゆえ一時復活したところへ参戦した。(この後また中止に) 体温チェックを受け、消毒液をかけて、記念の手拭いを頂いて入場。半分強の入りながら、文珍さんの脱力系の笑いと、独特の嫌味のない皮肉っぽさで、いっとき憂さを晴らしました~ 国立劇場大劇場の上手寄り前の方で5500円。主催は読売新聞社と吉本興業。
まず師匠が挨拶し、小朝門下の女流・春風亭ぴっかりが元気に、五代目文枝作「動物園」。続いて師匠が新作の定番「老婆の休日」。お下品なところが巧い。続いて大好きな権太楼さんで、待ってました「火焔太鼓」。テンポいい運びに爆笑しつつ、女房がバカにしてる旦那とそっくりな反応をするところに愛を感じる。いいなあ。
中入り後は囃子方の内海英華が、上方で復活させたという色物「女道楽」で三味線。粋ですなあ。トリは再び師匠で、古典「天神山」。狐モノのパロディですね。変わり者の源助が墓場で花見をして、しゃれこうべを持ち帰ったところ、若い美人の幽霊が押しかけてくる。隣の安兵衛が真似したら、狐が来て…。さらりとメルヘンでした~