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お気に召すまま

お気に召すまま  2019年8月

シェイクスピアのドタバタ喜劇を、2015年「狂人なおもて往生をとぐ」などの気鋭・熊林弘高が演出する千秋楽。スタイリッシュな印象から一転、古典ならではの身も蓋もないエロと猥雑なんだけど、期待の若手が溌剌と観せちゃう稀有な舞台だ。巧いなあ。休憩を挟んで3時間弱。バルコニー席は通路はおろか、客席もふんだんに使う仕掛けがよく見えて、お得だった。上手側で8500円。
この演目は初めて観たけど、シェイクスピアくん、やりたい放題です。いろいろあってオーランドー(坂口健太郎)、ロザリンド(満島ひかり)と従姉妹のシーリア(中嶋朋子)らが公爵領を追放され、紙芝居みたいな2重額縁にカラフルな衣装をぶちまけた「アーデンの森」に迷い込む。そこは、タブーなき解放区。ロザリンドの父・旧公爵(青年座の山路和弘)や羊飼いたち(文学座の小林勝也ら)が、男女・変装入り乱れて恋愛騒動を繰り広げる。古典の文楽にも通じる、なんでもアリ感だ。翻訳は早船歌江子、ドラマターグは田丸一宏。
大好きな満島、中嶋が期待通りの透明感を発揮し、アドリブや客いじりも自在に。坂口に加えて、暗めの兄オリバーの満島真之介、廷臣ジェクスの中村蒼も求心力がある。道化タッチストーンの温水洋一は、ちょっとセリフがわかりにくかったかな。
歌い手を演じるミュージシャンYuqiが、休憩時間にロビーで、歌いながらサントラを売ってたのも楽しい。音響エンジニアの経験もあるんですねえ。
20190818-003

 

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