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落語「寄合酒」「そば清」「元犬」「磯の鮑」「仏壇叩き」

特撰落語会 柳家喬太郎・柳家三三二人会  2019年7月

雨の七夕に、安定してハイレベルの二人会。グループ客も目立つ地元・杉並公会堂、中ほどの席で3700円。仲入りを挟んで約2時間。
前座は三遊亭楽べえで「寄合酒」。円楽のお弟子さんですね。空き地の拾い物がお味噌で、角の乾物屋がとんだ目に遭うオチまで。大勢出てくる噺をそつなく。
本編は喬太郎からで「そば清」。蕎麦屋の客が、居合わせた食いっぷりのいい男と何枚食べられるか賭けをして、負け続ける。それもそのはず男は通称そば清という名の知れた大食い。大勝負に備えて信州に出かけ、大蛇が消化に使った草を手に入れるが、実はそれは人間を溶かすものだった… 落語ならではの蕎麦を食べるシーンの臨場感、そして蕎麦が羽織を着ているという、なんともシュールなオチが鮮やか。
続いて三三で、お馴染みの「元犬」。何回か聴いてるけど、オマワリの繰り返しなどバカバカしさが増している感じ。
仲入り後も三三で「磯の鮑」。与太郎が仲間にかつがれ、ご隠居に「儲かる女郎買い」を習いに行く。「せめてモテるように」と教わったことを、吉原で実行。色っぽさとスピード感がさすが。
そしてトリは喬太郎で、マクラ無しで「指物師名人長二」の発端「仏壇叩き」。初めて聴くけど喬太郎さんは、けっこうかけてるんですね。明治20年に圓朝が新聞に連載した噺で、モーパッサン「親殺し」をベースにしたサスペンスタッチの名人伝とか。蔵前の札差が気難しいので知られる長二に仏壇を発注。手間賃百両と言われてごねるが、才槌で叩いてもびくともしない出来栄えに感服する。普通の人間のこずるい面を嫌味なく。「笑いがないので」と言いながら、達者な口調にすっかり引き込まれました。物語はこのあと湯河原に舞台を移して、親との再会などが展開されるようです。充実。

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