落語「初天神」「火焔太鼓」「甲府い」
よみらくご第16回公演 2019年5月
充実の顔合わせの落語会で、テーマは家族。誠に残念ながら体調不良で前半までを鑑賞した。よみうり大手町ホールの中ほどで4300円。
開口一番は春風亭昇々、初めて聴く昇太のお弟子さんだ。落語芸術協会二ツ目ユニット「成金」メンバーで、予想を裏切らずアクが強い。松戸のチンピラ口調で、悪ガキ風の「初天神」を、エグい団子のくだりまで。ほのぼの親子じゃないんだけど、崩れた父親に可愛げがあって魅力的だ。
続いてお目当ての古今亭菊之丞。2003年に異例の一人真打ち昇進でお練り決行とか、現代人とは思えない若旦那風とか女形風とか、大評判で、聴いてみたかった噺家だ。しかも演目は「火焔太鼓」。古今亭圓菊の弟子、古今亭志ん生の孫弟子とあって、一門のお家芸に期待が高まる。昨年の権太楼さんが印象的だった演目だけど、今回は夫婦のやり取りが少し軽めで、風情があってよかった。大河ドラマ「いだてん」の落語指導もしてるんですねえ。また聴きたいです。
そしていぶし銀・入船亭扇辰がバンドの宣伝なぞをしてから「甲府い」。豆腐屋の親父の男気、故郷に恩返しの爽やかさ。好きな噺をたっぷりと。
体調回復してまた楽しむぞー。
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