« 談春「双蝶々」「大工調べ」 | トップページ | 小澤征爾音楽塾「カルメン」 »

こそぎ落としの明け暮れ

ベッド&メイキングス第6回公演「こそぎ落としの明け暮れ」  2019年3月
「いやおうなしに」の福原充則作・演出。岸田國士戯曲賞受賞後初の長編書き下ろしを、富岡晃一郎(阿佐ヶ谷スパイダース)と主宰する劇団公演で。信じられるものを探す女たちの右往左往を、シュールかつユーモラスに描いて巧いんだけど、個人的にはジンと胸に響くほうが好みかな。東京芸術劇場シアターイースト、前の方上手端で5500円。休憩なしの2時間。
姉(「毛皮族」の町田マリー)の自殺願望を知り、なんとか食い止めようとする真理子(お馴染み健気な安藤聖)の奮闘。また姿の見えない謎の虫をこよなく愛し、追い求める害虫駆除チームのリーダー(吉本菜穂子)。無関係な2人のストーリーが、病院、画廊などで交錯していく。
女優陣はみな達者、かつ個性的だ。なんといっても安藤の快活さが、舞台を牽引。若手では、駆除チームのちょっとやさぐれた石橋静河や、細身で夫の浮気相手になる佐久間麻由に、存在感があって楽しみだ。一方、中年師長の野口かおる、患者とみえて実は看護師の島田桃依(青年団)が、皆川猿時もびっくりの飛び道具ぶりで、目を奪う。そんな女優陣の無茶苦茶を、浮気グセのひどい真理子の夫役の富岡が、妙な色気でつないでいく。「3日後の高田馬場」がなんだかポエムです。
まだまだいろんな演劇人がいるなあ、と思った一夜でした。シンプルな美術は稲田美智子。劇場前のロビーで「鉄道模型芸術祭」を開催してました~
Img_0019 Img_0016

« 談春「双蝶々」「大工調べ」 | トップページ | 小澤征爾音楽塾「カルメン」 »

演劇」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 談春「双蝶々」「大工調べ」 | トップページ | 小澤征爾音楽塾「カルメン」 »