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ヘンリー五世

彩の国シェイクスピア・シリーズ第34弾 ヘンリー五世  2019年2月
昨年、鵜山仁版で観たシェイクスピア史劇を、吉田鋼太郎の演出で。今回は兵を鼓舞する著名な演説シーンを大胆にカット。物議をかもしたようだけど、シェイクスピア通ではない自分としては、その分、戦争の責任を逃れようとする王の、いってみれば見苦しい一面がクローズアップされた気がして、時代を感じた。松岡和子訳。彩の国さいたま芸術劇場大ホールの、中ほどで9500円。休憩1回で3時間強。 冒頭は、懐かしい2013年蜷川版「ヘンリー四世」の映像を流し、吉田がフォルスタッフからコーラスに転じて筋書きを説明していく趣向。前作で溌剌としたハル王子がよかった松坂桃李が、今作では成長した王の苦悩を熱演して感慨深い。全体に「鋼太郎節」が強すぎる気もしたけど。
松坂に対峙するフランス皇太子の溝端淳平が、貫禄が出てきてぐんとパワーアップ。いい意味で驚きだった。これからの舞台も楽しみ。 戦闘シーンは立ち回りたっぷりで派手だけど、その後の葱のギャグあたりがベタで意外に楽しい。葱を愛するウェールズ人のフルエリン、河内大和がなかなかの曲者ぶりだ。鵜山版でフルエリンだった横田栄司は、フランス王に回っていて贅沢です。王の伯父エクセター公の廣田高志(文学座)も、さすがのいい声で安定。ピストルの中河内雅貴(ミュージカル中心でシェイクスピア初挑戦とか)、キャサリンの宮崎夢子はちょっと物足りなかったかな。
開幕前のホールで峯モトタカオのミニライブを聴く。スイス生まれの珍しい楽器ハンドパン(ハングドラム)とピアノ(宮内絢加)で、柔らかい音色。歴代の舞台写真で英国史を解説する展示も。

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