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サムシング・ロッテン!

サムシング・ロッテン!     2018年12月

2018年のエンタメはミュージカルで締め括り。お馴染みヒット作の名曲を散りばめた、2015年ブロードウェイ初演のコメディーを、日本人キャストで。福田雄一の演出・上演台本は帝劇ミュージカル、宝塚、「消臭力」まで詰め込んでドタバタに徹し、楽しかった。
女性ファンが圧倒的な東京国際フォーラム・ホールC、2階上手バルコニーの、舞台に近い席で1万2500円。休憩を挟みたっぷり3時間。
 
舞台は16世紀末のロンドン。売れない劇団主宰ニック(中川晃教)に頼まれて、予言者(橋本さとし)がヒットメーカー・シェイクスピア(西川貴教)の来たる最高傑作は「オムレット」、また当てるにはまだ見ぬミュージカルを、と教えたことから、なんと卵料理がテーマの珍妙な作品作りが始まる。
ラストは一同が新大陸に追放になり、ユダヤ人のバックアップでミュージカルを作っていく、という見事なオチ。というわけでシェイクスピア劇のパロディよりも、日本版は橋本が予知する現代の「ミュージカルあるある」やら自虐ネタ、そしてこれでもかと繰り出す名シーンの数々で引っ張る仕掛けだ。客席の反応も上々、「物販」のペンライトも使用。盛り上がるけど、ちょっと浅いかな~
 
やり過ぎ感のある演出に対し、「ジャージー・ボーイズ」が達者だった中川が、哀愁もあるコメディ役者ぶりで舞台を牽引。橋本は「メタルマクベス」のハプニングトークで、またニックの妻役で「ファン・ホーム」が良かった瀬奈じゅんは、「ベルばら」ネタや、まさかのドリフ的扮装で、あっけらかんと笑いに徹してた。ニックのピュアな弟、平方元基は長身で爽やか。
書き割り風のセットの後方に、バンドが控えるスタイル。原作はウェイン、ケイリーのカークパトリック兄弟。こういう洒落のめしとオマージュが成立するには、ミュージックシアター・インターナショナルという版権管理会社の存在が大きいのかな。

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