魔笛
魔笛 2018年10月
新国立劇場2018/2019シーズン開幕公演は、大野和士芸術監督就任第一作で、モーツァルトの軽快ファンタジー。話題の南ア出身・現代芸術家ウィリアム・ケントリッジの演出は、黒板に手書きしたようなスケッチや製図のプロジェクションマッピングが全編を彩る。世界各地で評判だそうです。
このプロダクションのスカラ座公演を手がけたローラント・ベーアが指揮し、東京フィルで。歌手は海外若手と日本人の組み合わせで、まあまあかな。財界人も目立つオペラハウス通路前中央のいい席で2万4300円。休憩を挟み3時間。
歌手陣はパパゲーノのアンドレ・シュエン(ザルツブルク音楽祭出身の長身バリトン)が明るく、パパゲーナの九嶋香奈枝(昨年のジークフリートなどでお馴染みのソプラノ)と芝居心ある二重唱などを聴かせる。ザラストロのサヴァ・ヴェミッチ(セルビアのバス)は祈りのアリアなどが雄弁だ。女声ではパミーナの林正子(フランス在住のソプラノ)が健闘し、ビジュアルも可愛らしい。
主役タミーノのスティーヴ・ダヴィスリムはマレーシア生まれ、オーストラリア育ちのテノール。愛嬌があるけど、この日はちょっと迫力不足だったかな。夜の女王は2009年にもこの役を聴いた安井陽子が、3月のホフマン物語に続いて超高温のコロラトゥーラを披露。
主役タミーノのスティーヴ・ダヴィスリムはマレーシア生まれ、オーストラリア育ちのテノール。愛嬌があるけど、この日はちょっと迫力不足だったかな。夜の女王は2009年にもこの役を聴いた安井陽子が、3月のホフマン物語に続いて超高温のコロラトゥーラを披露。
演出は温かい絵本のような味わいながら、理性の勝利を印象づける。世俗的な快楽主義と、試練に身を投じる啓蒙主義が交錯する作品を、さらに複雑に。耳馴染みのある明るい音楽に、安心してちゃいけない、という感じでした。
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