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メタルマクベス

ONWARD presents 新感線☆RS「メタルマクベス」disc2 Produced by TBS  2018年9月

昨年に続き、テーマパーク感満載の360度シアターで、ヘビメタ活劇を楽しむ。宮藤官九郎作、いのうえひでのり演出の2006年初演作で、3作連続の2作目。客席が回る舞台転換と大胆な映像に加えて、今回はバイクでの疾走も加わり一段と派手だ。尾上松也らが歌い、踊り、走りまくる。松也ファンもいるのか、けっこう年齢層の高いIHIステージアラウンド東京、下手寄り前の方で1万3500円。休憩を挟んで4時間はちょっと長いかな。

物語は松岡和子版に基づくベタなシェイクスピアパロディで、しでかしてしまった小者夫妻の苦悩をガンガンと。2218年の荒廃した東京で、楽器ブランドをモチーフにした将軍ランダムスター(松也)が魔女(村木よし子ら)の予言と夫人(大原桜子)に背を押され、ESP国王レスポール(木場勝己)を暗殺して王位を手にする。転落に怯えて親友エクスプローラー(岡本健一)、先王側近グレコ(浅利陽介)の妻(高田聖子)らまで手にかけるものの、レスポールJr(原嘉孝)、フェルナンデス国のパール王(河野まさと)らに反撃されて、ミサイル爆発により城もろとも破滅する 魔女が予言としてバンド「メタルマクベス」の1981年のCDを渡し、合間に音楽業界のベタな転落物語が挟まる仕掛けだ。

松也が甘い声で舞台を牽引。なにしろケレンの本家だから、ヘビメタの意味不明な様式に違和感なくはまる。大量のスタッズや羽を着こなし、ヘッドバンギングはすっかり毛振りだし、見得やエビ反りも見事。荒事ってつくづくぶっ飛んでるな~と再認識。2月の「FUN HOME」がよかった大原も可愛く、力いっぱいの弾けぶり。大人の岡本は期待通りの色気を見せ、砂漠のツーリングシーンの爽快さが際立つ。ギャグも安定。浅利が意外に歌も殺陣も達者で存在感があり、木場のアコースティックギター弾き語りにもびっくり。

セットは暗くて「髑髏城」に比べ単調に感じたけど、立体CGのスケール感との融合が巧い。スクリーンを多用してキーワードや人物を念押ししたり、ラストは電飾ビカビカでのけぞらせたり。エックス初代ギタリストの髙井寿ら、バンドが生演奏で盛り上げる。美術は堀尾幸男、音楽は岡崎司、振付は川崎悦子。

ロビーの木村屋のキャラメルあんぱん、カレーパンが美味。

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