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権太楼「饅頭怖い」「唐茄子屋政談」「反対俥」「火焔太鼓」「芝浜」

大手町独演会「ザ・柳家権太楼 其の五」~徹頭徹尾・権太楼噺~  2018年9月

爆笑派のベテラン、柳家権太楼の独演会。年配男性が目立つ、よみうり大手町ホールのやや後ろ寄りで4000円。惜しげないトリネタづくしで、中入りをはさみ3時間半と大奮闘だ。
前座は柳家寿伴(小さんの孫弟子、三寿の弟子)がはきはきと「饅頭怖い」。続いていきなり権太楼が登場。「電車が止まっているらしい、事情はわかってますよ」と遅れて入る聴衆を見守り、「さん光が上がるはずだったけど、着物を忘れて」と、びっくりのハプニングを語って「唐茄子屋政談」。三遊亭萬窓、林家正蔵のリレーで聴いたことがある噺だが、これがもう、たっぷりだ。なにしろ通りすがりの男が格好いい。カボチャを担いでへばった若旦那を見かねて、友達と喧嘩してまで売りさばいてくれる。そして帰り道、勘当されるほど通った吉原を眺める畦道で、ひとり売り声を練習するシーンの清々しさ。後半は長屋の母子を助けて、いい噺だなあ。
中入り後、開口一番のはずの柳家さん光(権太楼の弟子の二つ目)が「本当は高座があるって思ってなくて」と説明しつつ、前に彦いちで聴いた「反対俥」。ちょっとラフだったかな?
再び権太楼で、近著にちなんだトーク「落語家魂・外伝」。粋な名人への憧れ、座布団に坐るまでの振る舞いを大事にすること、着物に対するこだわり、談志に高座を頼んだときの思い出などなど。貴重なエピソードの後、するっと「火焔太鼓」へ。橘家圓太郎で聴いたことがある。ことのほか勢いがよくて、笑った笑った。道具屋のカミさん、商売ヘタな夫と喧嘩しながらも、お金の数え方が同じなのが、とても愛らしい。この人が描くオバサンは味がある。
短い「ちょっと一服」を挟んで、トリはもちろん権太楼の、夫婦ものつながりで「芝浜」。しみじみと、しんと張り詰めて。聴いてるほうもちょっと疲れたけど、振り幅の大きい、充実した会でした。

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