« 消えていくなら朝 | トップページ | BOAT »

大人のけんかが終わるまで

大人のけんかが終わるまで  2018年7月

2011年「大人は、かく戦えり」(マギー演出)が面白かった仏ヤスミナ・レザの2015年初演作。岩切正一郎訳をもとに、大好きな岩松了が上演台本を手がけ、「岸 リトラル」などの上村聡史(今年3月に文学座退座)演出という顔合わせに興味をひかれて足を運んだ。男女2組+母親のバトルはストレス一杯だけど、どこか間が抜けていて愛らしい。年配女性が目立つシアタークリエの中央いい席で9000円。休憩無しの1時間半強。
舞台はどこか郊外のレストラン。ゆっくり回る盆に、乗用車やソファを置いて、駐車場、バー、トイレなどをシンプルに表現(ともに「岸 リトラル」などの美術・長田佳代子、照明・沢田祐二)。
シングルマザーの薬剤師助手・アンドレア(鈴木京香)は不倫相手の会社経営者ボリス(北村有起哉)とレストランにやってくるが、ボリスの妻が勧めた店と聞いて、のっけから痴話喧嘩。帰ろうとして老女イヴォンヌ(麻実れい)を轢きかけ、イヴォンヌの誕生祝いに訪れていた息子・法務担当者エリック(藤井隆)、妻フランソワーズ(板谷由夏)と、一杯やることになる。
ところがフランソワーズがボリスの妻の友人だったことから、険悪な空気に。エリック夫妻は互いに連れ子再婚で、認知症ぎみのイヴォンヌの世話でフランソワーズはイライラを募らせる。さらにボリスが訴訟と債務で追い詰められていることがわかり…
丁々発止と話すほどに、それぞれの恥ずかしい事情、コンプレックスが引き出されていくさまが面白い。素っ頓狂なイヴォンヌの存在がひとり超越し、お説教めいたことは一言もいわないのだけど、もう若くないのだから、と諭すかのようだ。
北村がいつも通り色っぽくて突出。鈴木は惜しみなく足を出して、綺麗だ。格差のある設定にしては、人物像が凛としすぎかな。ところどころ、もっとテンポがあっても良かったかも。

« 消えていくなら朝 | トップページ | BOAT »

演劇」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3458/66975189

この記事へのトラックバック一覧です: 大人のけんかが終わるまで:

« 消えていくなら朝 | トップページ | BOAT »