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三人会「一目上がり」「小政の生い立ち」「不孝者」「佃祭」

柳の家の三人会  2018年6月
早い梅雨明けで暑くなった週末。柳亭市馬、柳家喬太郎、柳家三三という贅沢な顔合わせで、ゆとりと古典を堪能する。落語好きのグループが目立つ、なかのZERO大ホール、後ろの方で3600円。中入りを挟み2時間。
開口一番は市馬さんの弟子の市坊が、小はるちゃんで聴いた「一目上がり」。25歳の前座とは思えない落ち着きで、隠居が隠居らしい。笑いはまあ、今ひとつだけど。
本編はまず演劇の舞台に立ったり、活躍が続く喬太郎。マクラが快調で、自分は日大アメフト部の監督に似ていて気になって仕方ない、日大出身だし、と笑わせる。受動喫煙防止は横暴だ、自分はどうも見咎められがち、お馴染みウエストポーチ話…とどんどん飛ばす。あれ、一人帰っちゃうよ、と客席をいじったり、古典もできるんだよ、と芝浜をチラ見せしたり。あげく「ハラス」ハラスメントがあったら、と寝っ転がっちゃう。ネタは意外に正統派で、昨年1月に聴いた講談「小政の生い立ち」を、割にさらっと。
中入り後は三三。後半はちゃんとやります、と笑いをとって「不孝者」。若旦那にお灸をすえようと、使用人に扮して柳橋にやってきた大旦那が、昔なじみの芸者と会って… 2012年に三三さんで聴いているけど、以前より色気があって、いい感じ。息子を待って、物置のような部屋でちびちび飲む間、聞こえてきた新内にダメ出しするあたり、実は遊び慣れた人物像がくっきり。
トリは市馬さんで、歯痛平癒を願う戸隠信仰の説明から、「佃祭」をたっぷりと。やはり12年に正蔵さんで聴いたことがある。「情けは人のためならず」というモチーフはもちろん、神輿の声やら川風やらを感じさせる描写に、季節感があって気持ちがいい。後半、旦那が渡し船の事故に遭ったと思い込んだ近所の者たちが、どんどん葬式を準備しちゃうところが、滑稽ながら人情があふれる。味のある会でした~

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