談春「お札はがし」「らくだ」
立川談春独演会2018 2018年5月
昨年は郭噺の会だった、三社祭前の浅草公会堂。今年は意外にシュール気味のネタ2席だ。上手寄りやや前の方で4320円。
前座なしで師匠が登場し、「気が早いけど夏の着物です」「毎年やっている人がいますが、違った感じになると思う」と前置きして、牡丹燈籠から「お札はがし」。毎年やっている、とは、言わずと知れた8月の志の輔らくごのことですね。
この日はお馴染み「カランコロン」から、幽霊より怖い伴蔵・お峰夫妻の悪事のくだり。前半は笑いたっぷりで、大詰めでぞくっとさせる。
この日はお馴染み「カランコロン」から、幽霊より怖い伴蔵・お峰夫妻の悪事のくだり。前半は笑いたっぷりで、大詰めでぞくっとさせる。
中入り後は「らくだ」。なんだか「怖い」つながりだけど、なぜこのチョイスか、という説明はなし。立場逆転で、紙くず屋が半次をやり込めちゃうところまで、約1時間の大ネタです。兄貴分の、強面のくせに妙に人がいい造形が、いい。この演目は、個人的にどうしても鶴瓶のイメージが強いんだけど、さすがにキャラの個性、特に酒を呑んでからの変貌ぶりがくっきりしていて吹き出す。充実でした。
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