文楽「本朝廿四孝」「義経千本桜」
第203回文楽公演 第一部 2018年5月
4月の大阪に続いて、五代目吉田玉助襲名披露公演、東京での初日に駆けつけた。4月と同じ演目だけど、口上での仕草や、「本朝廿四孝」の豪快なクライマックスがよりパワーアップ! 名人・竹本住太夫死去の報もあいまって、新世代への期待が満ちる熱気ある舞台でした。国立劇場小劇場、中央前の方のいい席で7000円。休憩を3回で4時間半。
人形陣ばかりで固めた口上から、芝居っけ十分。そして「本朝廿四孝」は先月観たばかりなので、複雑なストーリーも大丈夫。新・玉助の横蔵が豪快だ。鳥が騒いでただならない雰囲気、さらに降り積もった雪を蹴散らす立ち回りと、よくできた演出なんだなあ。清治さんの三味線が相変わらず切れ味鋭く、呂勢太夫も明朗。
ロビーにずらり並んだ花や、知人が多い客席も一段と華やか。道行を舞台後方で語った咲太夫さんの衰えや、文字久太夫さんの大怪我休演は気になったけれど、それを吹き飛ばすウキウキでした。
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