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METライブビューイング「トスカ」

METライブビューイング2017-18第4作「トスカ」  2018年2月

王道プッチーニの「トスカ」は、主役のカウフマンが早々に、オポライスが「個人的理由」で降板してしまい、指揮の大御所レヴァインがまさかのセクハラスキャンダルでNG、さらに敵役のブリン・ターフェルも喉の不調でと、主要メンバー総入れ替え、METでも例のない緊急事態。でも結果的には新鮮で、存分にドラマを楽しめる大満足の舞台でした! 公演自体がドラマチックだなあ。指揮はエマニュエル・ヴィヨームで1月27日の上演。新宿ピカデリーで3600円。休憩を挟み3時間。

なんと共にロールデビューというトスカのソニア・ヨンチェヴァ(ブルガリア生まれの花形ソプラノ)、カラヴァドッシのヴィットーリオ・グリゴーロ(イタリアのスターテノール)が、とにかく若々しく、緊張感があっていい。ヨンチェヴァはまっすぐで、まろやかな声。今シーズンのLVに3作も登場し、プログラムの表紙にも起用されてた。日程後半にはネトレプコがキャスティングされてたけれど、もはやヨンチェヴァが看板ということか。
そしてグリゴーロ! 高音にイタリアらしい張りがあって、ビジュアルと熱血演技が華やか。システィーナ礼拝堂聖歌隊にいた13歳のとき、パヴァロッティがカラヴァドッシを務めたローマ歌劇場で羊飼いを歌い、小さなパヴァロッティと呼ばれたそうです。以来27年目で憧れの役を堂々と。ポップスもこなす欲張りさんらしく、楽しみだな~
スカルピアのジェリコ・ルチッチ(セルビアのバリトン)は落ち着いて知的な造形。目つきで細かく演技してた。インタビューの淡々と「役になりきるだけ」という言葉に説得力がある。コミカルな堂守はパトリック・カルフィッツィ(バス・バリトン)。全編甘やかなアリアに加えて、いつになくライトモチーフが効いてた感じ。

新制作のデイヴィッド・マクヴィガー演出がまた格好いい。「女王3部作」同様、歴史を感じさせる重厚で美しいもの。インタビューで美術・衣装のJ・マクファーレンが語ってましたが、ローマで取材し、1800年当時のサン・アンドレア教会、パラッゾ・ファルネーゼ、サン・アンジェロ城を再現。ダイナミックな斜めのセットに、フレスコ画などを贅沢に。ちょっとしか映らない「デ・デウム」合唱隊の衣装に、相当コストをかけているとか。
案内役のイザベル・レナード(メゾ)も美人でスタイルがよかった。面白かったです!

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