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「双蝶々曲輪日記」口上「勧進帳」「相生獅子・三人形」

壽新春大歌舞伎 夜の部  2018年1月

歌舞伎座130年の新春幕開けは、37年ぶり高麗屋3代襲名で大盛り上がりだ。週末は無理と言われたものの、なんとか2階7列のやや下手寄りを確保。2万円。花道は見えにくかったけど、がんばる新幸四郎、楽しみな新染五郎を十分楽しめた~ 休憩3回をはさんで4時間半。

まず2016年に同じ芝翫(当時は橋之助)の濡髪長五郎で観た「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」角力場から。登場シーンで、堀江の角力小屋の扉が開くとき、顔まで見えない「大きさ」が格好いい。上方世話狂言の男っぽい側面ですね。前回菊之助だった山崎屋与五郎と放駒長吉の2役は、愛之助。上方世話物らしい鷹揚なつっころばしから、後半は虚勢を張る相撲とりへと、愛嬌があってなかなかいい。遊女吾妻は七之助。

25分の休憩に続いて、いよいよ口上。大御所・藤十郎の紹介に続いて鴈治郎、扇雀、秀太郎、孝太郎、愛之助、梅玉、魁春、東蔵、芝翫、勘九郎、七之助、彌十郎、左團次、高麗蔵、吉右衛門、歌六、又五郎、雀右衛門がお祝いを述べる。白鸚がけっこう喋るのは予想通りとして、一番ウケたのは幸四郎の「この後の襲名狂言が、ことのほか厳しい関となる」との言葉でした。そして目元すずしい染五郎が格好よくて色気がある!

食事休憩の後は、緊迫の「勧進帳」。長唄囃子をバックに、幸四郎の弁慶がことのほか丁寧で一生懸命。堂々とした弁慶役者ではないかもしれないけど、この切なさは嫌いじゃない。初役で義経の染五郎と合わせて、客席が応援モードに包まれるのも、この人独特では。
対峙する吉右衛門の富樫は、威圧感が半端じゃない。四天王もまさかの鴈治郎、芝翫、愛之助、歌六と揃って、いやがおうにも襲名感を盛り上げちゃう。後見にいたっては若手・廣太郎(友右衛門の長男)、ベテラン錦吾(初代白鸚の部屋子)でした~

名作を堪能した後、短い休憩を挟んで打ち出しは華やかに舞踏2題。上「相生獅子」は長唄囃子の石橋物で、艷やか。大名家の大広間で、扇雀、孝太郎の姫二人が、恋に悩むクドキ、扇獅子を使った舞(2017年2月に観た清元舞踊に似ている)、牡丹に戯れる獅子の狂いをみせる。
続く下「三人形(みつにんぎょう)」は常磐津囃子となり、古風でコミカル。箱から人形三体が飛び出し、魂が宿って動き出す。若衆(鴈治郎)、奴(又五郎)が丹前六方の伊達男風で廓通いをみせれば、傾城(雀右衛門)が花魁道中、お座敷の拳遊び。奴の足拍子から、揃っての手踊りで賑やかに〆ました。面白かったです!

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