「白井権八」「強飯の女郎買い」
立川談志七回忌特別公演 談志まつり2017 2017年11月
立川流など主催の3公演のラストに足を運んだ。よみうりホール後方下手寄りで4500円。
遅れて談春さんの「白井権八」途中からだったけど、語りの巧さが冴える。歌舞伎、講談を元に談志がまとめた演目だそうです。川崎の茶店で雲助にからまれた権八が、すらりと刀を抜く。その殺気と、六郷の渡で船を出した手腕に目を付けた長兵衛が追いかけてきて、お馴染み鈴ヶ森で対面となるところまで。権八の危ない切れっぷり、特に焚火を背にして立つシーンが鮮やかだ。
中入り後、口上のようにずらり並んで一門挨拶。志遊、談春、談之助、雲水、小談志、代表の土橋亭里う馬(どきょうてい・りゅうば)が、談志の写真をバックにそれぞれ思い出を語る。
続いて談之助が、入門から議員秘書等々たっぷり披露して、誉められたネタという「懐かしのスーパー・ヒーロー」。古いなあ…
ゲストはテツandトモ「コミカルソング」。青ジャージでギターを持つトモの、談志の物まねが意外に巧い。赤ジャージのテツは安倍首相になり、談志の身もふたもないコメントやら、師匠作詞の歌やら、客席を走り回り、めくりを顎に載せる曲芸まで、大サービス。明るくて、いい感じでした。
トリは初入門の直系弟子という里う馬で、子別れの上「強飯の女郎買い」。2011年に談志さんで、その後談春さんでも聴いたかな。年配のせいかちょっと雰囲気が重い。
なかなか盛り沢山でした。
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