音楽宅急便「ボレロ」
クロネコファミリーコンサート音楽宅急便 2017年8月
ヤマトホールディングスが32年続けているというファミリー向けのクラシックコンサート。小さな子供が騒いでいるけど、音が鳴り始めると聴きいる感じがさすが生音です。飯森範親しき、東京交響楽団。かつしかシンフォニーヒルズ、豪華なモーツァルトホールの後方上手端。休憩を挟み2時間強。
事前リクエストでトップだったというチャイコフスキー「眠れる森の美女」よりワルツで、美しく幕開け。地元シンフォニーヒルズ少年少女合唱団がステージ後ろに並んで、音楽宅急便委嘱作品の合唱組曲「あめつちのうた」。林望作詞、上田真樹作曲の、空や風をテーマにしたスケールのある歌だ。合唱団は宮本益光が音楽監督を務め、小学校から高校生まで108人で構成しているそうです。
続いてゲストのメキシコ在住マリンバ奏者・古徳景子が、楽器を紹介。「題名のない音楽会」みたい。マリンバの起源、アフリカのバラフォンは、瓢箪で共鳴させるけど音階はない。珍しいメキシカンマリンバは、共鳴管の先に豚の腸をつけていて、メロディーと同時に金属的な音がびりびり響く。民謡「ラス・チャパネカス(陽気に歌えば)」を楽しく。そして通常のマリンバに替えて、モンティ「チャルダッシュ」。バイオリンでよく聴く曲だ。ジプシーぽい哀愁と、ダンス風の速弾きの変化が盛り上がる。アフリカから中米の文化の流れも感じられて面白い!
前半ラストは聴衆の子供たちをステージにあげて、ドレミだけで合奏できる芥川也寸志「ドレミファソラシド!」。格好良くバイオリンを弾く子もいれば、ピアニカをうまく持てなくて立っているだけの子もいて、可愛いぞ。
休憩後は司会の朝岡聡がシルヴァスタインの絵本を朗読しつつ、三宅一徳作曲の「おおきな木」。仲良しの子供に尽くすリンゴの木の哀愁は、なんだか大人っぽい話だなあ。
ラストはお待ちかねラヴェル「ボレロ」。トロンボーンがちょっと辛そうだったけど、全体に安定していて素晴らしい迫力でした! 再び合唱団が登壇し、会場とともにボレロのアレンジで「故郷」を歌う。
アンコールはニューイヤーコンサート風に、ヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲」。思い切り手拍子して終わりました~ ロビーでは募金活動も。いいコンサートです。
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