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文楽×落語「堀川」「蔵丁稚」

古似士の会~生喬!幸助!落語と文楽一本勝負!  2017年7月

本名が同じ「コニシマサユキ」という縁で、笑福亭生喬、吉田幸助によるコラボ企画が実現。分野は違えど正統古典同士、大阪ならではの柔軟な顔合わせが素晴らしく、手作り感満載の楽しい会だ。憧れの上方落語の定席・天満天神繁盛亭で、両分野のファンが集まって200席強がいっぱい。中入りをはさんで2時間半。

三番叟を取り入れた出囃子が鳴って、まずは対談「二人のコニシ」。生喬さんは2013年に亡くなった6代目笑福亭松喬のお弟子さん。幸助さんの結婚披露で司会を務め、びっくりの宝塚オスカル姿のまま、通路で待機していたとか、今回「主役」を務める中西らつ子画を元にした定吉カシラのツメ人形が、想定外の贅沢な衣装になったこととか、楽しいおしゃべり。
続いてお弟子さんの笑福亭生寿が、らつ子作の文楽紙芝居「新版歌祭文~野崎村の段」を披露。女形もいける高音、めりはりのある語り口が聴きやすい。
続いて生喬が、酒宴の失敗談などから「堀川」。長屋に住む2人の道楽息子、酒極道と喧嘩極道の無茶苦茶ぶり、それでも温かく面倒をみ続ける母の苦労を語る。初めて聴いたけど、難しい噺を、大工一家の朝の風景とか、テンポのいい語りと雑駁さで聴かせちゃう。レベル高いなあ。
ラストはダメ息子を起こしにくる猿回しが、浄瑠璃「近頃河原の達引」堀川猿廻しの段をパロディでたっぷりと。素養がなければできません。

中入り後に生寿が「とざいとーざい」を務め、いよいよ「蔵丁稚」。生喬が下手寄りに釈台を置き、歌舞伎好きの丁稚が蔵に入れられ、調子に乗って四段目を演じるところで照明が落ち、上手寄りに幸助登場。定吉は通常のツメとそう変わらないサイズだというけど、大きく見える。一人遣いのツメの限界に挑戦!とのことで、表情たっぷり。2人で合わせたのは2回だけとは、とても思えない完成度だ。我に返って明るくなるラストのみ、生寿が左に入って、おしゃもじを持つオチでした~ 見事。

繁盛亭はコンパクトな空間に、上方落語の歴史パネルやら春団治の人力車やら、さらに客席天井には名入り提灯がぎっしり並ぶ。サービス精神満載で、楽しかった。

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