松任谷由実 宇宙図書館2016-2017
三菱UFJニコスプレゼンツ 松任谷由実コンサートツアー宇宙図書館2016-2017 2017年4月
38枚目の最新アルバム「宇宙図書館」のツアーで大感激! 東京国際フォーラムホールA。当日入場時に座席がわかる方式だったけど、購入者限定先行抽選予約のおかげか、まさかの1F7列目。ユーミンが目の前で歌っちゃう贅沢さで、テンション上がりっぱなし。
お洒落で切ない構成は、まさに不思議図書館。本を開くたび、忘れていた感覚が甦るような、ストーリー性の強いショーでした~ 休憩無しの約2時間。以下ネタバレを含みます。
しみじみとした曲が目立ったアルバムを映し、全体に落ち着いた雰囲気。聴衆には年配の、しかも男性が目立つ。
アルバムジャケットをイメージした、うねるアンティーク書棚の9×18メートルという2階建てセットが重厚で、途中から左右に開く。前方の紗幕も使って、映像やバンドメンバーの影を映しだす幻想的かつ立体的な演出が効果的。なかでも、歌詞がバラバラの文字になって踊りだす映像や、歌のバックに何やらささやき声がかぶるのが、言葉のイメージを喚起して面白い。
ユーミンは63歳とはとても思えない、全力投球です。50年代女流作家風スーツで颯爽と登場し、正調ユーミン節「あなたに会う旅」以降、3~4曲ごとに衣装替え。いつもの味のある声は健在で、ダンスの手の動きも綺麗です。
セットリストは新曲と、往年の名曲を自在に組み合わせ、時空を超えた旅を思わせて壮大だ。ミドルテンポの「影になって」のユーミンは、トレンチコートとサックスが格好よく、きらめく襞襟の女神となる「BABYLON」がスケールが大きい。「夢の中で」では、バレエダンサーのフライングがロマンチックだ。
飛行士スタイルで名曲「ひこうき雲」。「月までひとっとび」からはなんとピンクの愛らしい60年代ガールに転じ、のりのりのツイストで「ルージュの伝言」。そして正統ロッカバラード「何もきかないで」を存分に聴かせます。可愛らしい「Smile for me」はパンディエロ(ブラジル風タンバリン)の演奏も。
ドラムが力強い「残火」からは世界旅行のイメージとなり、キンキラのクレオパトラ風に。縦長の垂れ幕でステージを区切り、アブラカタブラと歌う「破れた恋の繕い方教えます」で、今度は男性ダンサーがフライング。面白いアラビア調アレンジの「真夏の世の夢」でガンガン盛り上がる。
セットが図書館に戻って、名曲「ダンスのように抱き寄せたい」で、2階からトレンチコートのユーミンが登場。モノトーンのタイトスカート、クラウン(道化師)を従えて、切なく「気づかず過ぎた初恋」、そして大人っぽい「GREY」で本編終了。
アンコールは白いパンツスタイルとなり、お待ちかね「星になったふたり」で弾けまくり、怒涛のダンシングメドレーに突入。圧巻のパワーです。大好きな「真珠のピアス」が懐かしい!
思えば42都市80本、自己最長・最多ステージというツアーに、果敢にチェレンジしているユーミン。創造的で上質のエンタメのため、もてる力を出し切っているんだなあ… ラストは武部聡志のキーボードのみで、時折涙をぬぐいつつ、極め付け「卒業写真」を大合唱。時の流れの残酷さと温かさ。先日の武部さん還暦コンサートの感動ともつながって、素敵なコンサートでした!
グッズはパンフレットとTシャツ各3500円を購入。以下セットリストです。
1 宇宙図書館
~encore2
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