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新宿末広亭四月上席

新宿末広亭 四月上席  2017年4月

ホール落語を聴いてきて、ついに初めて寄席に足を運んだ。雨交じりの新宿三丁目、けっこう若者が目立つ新宿末広亭・上席(かみせき)で3000円。オール自由席のなか、下手寄りの桟敷をチョイス。マイク無しで聴ける距離が新鮮だ。昼の部13時半ぐらいから観始めて、お寿司などをつまみつつ、入れ替え無しで夜の部21時までたっぷりと。

昼の部は代演が多かったが、寄席ならではのベテランを味わう。金原亭馬之助は相撲の階級などの漫談+お座敷芸風の百面相。金原亭伯楽は旬の「長屋の花見」。卵焼きのつもりの沢庵とかが馬鹿馬鹿しい。桂文楽「看板のピン」で中入りとなり、後半は柳家一九「湯屋番」、柳家小団治が五輪メダルのマクラから「ぜんざい公社」、トリで柳家小満ん「盃の殿様」。国元と吉原の間で盃をやり取りする。この中では桃月庵白酒「つる」が安定感抜群でした。

夜の部は開口一番の柳家花ん謝がいい。花緑さんの弟子の二つ目です。柳家東三楼のあと、柳家三三がけっこう自由な毒舌ぶりで、律儀な独演会の印象とはずいぶん違う。柳家喬太郎が得意のウルトラネタでいい弾けっぷり。柳亭市馬、鈴々舎馬風と豪華リレーだ。
中入りを挟んで新真打口上。林家ひろ木を祝い、喬太郎の司会で小朝、馬風、師匠の木久扇が挨拶し、市馬さんが相撲甚句を朗々と。続いて小朝、木久扇、柳家さん喬、トリはひろ木。真打というには、おぼつかない感じは否めないけど、津軽三味線も披露して一生懸命です。

急がないけど、するする進んでいくテンポ、力の抜けた感じ、そしてテレビではお目にかからない多彩な色物が楽しい。この日は松旭斉美登・美智のキャンデーを撒く奇術、林家ぺーの漫談、カンジャママイムのマイム、楽一の紙切り(セクシーポーズとか)、すず風にゃん子・金魚の漫才、翁家社中の太神楽などでした。あ~、堪能した。

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