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談春「大工調べ」「明烏」

春風亭昇太プロデュース「下北沢演芸祭2017」 立川談春独演会 2017年2月

人気者・春風亭昇太プロデュースによる意欲的な落語シリーズ。ロビーには昇太が大河ドラマで演じる「今川義元より」といった、謎の花が並ぶ本多劇場。中ほどの見やすい席で3500円。中入りを挟み約2時間。

前座は1月と同じ弟子ちはるが、ハキハキと小噺。談春さんが登場し、「弟子が出てくると可哀そうって雰囲気になるの、やめて」と笑わせてから、昇太の人物評を「怒らせるとまずいのが志の輔、めったに怒らないけど怒らせてはいけないのが昇太」と解説して、怒りが印象的な「大工調べ」へ。大家のところへ乗り込むまでの「上」だ。以前、談春や三三で聴いたことがある。棟梁の迫力ある啖呵のスピード感と、すっとぼけているようで実は世の中がみえている与太郎との対比。鮮やかだなあ。
続いて普段着の昇太が登場し、談春とトーク。若かりし頃の出会い、「今はいいけど、先行きはねえ」と批評され続けたこと、談志が新作をつけてもらったけど実演できなかったこと、昇太が談志を怒らせたエピソードなど。最初は立ってたけど、途中から2人とも高座に腰かけちゃって、「これだけで、あと落語しなくてもいいなあ」と談春。小柄な昇太さんの明るさ、腹が据わっている感じがいいなあ。入門35周年、機微の感受性も豊かだし、爆笑させつつ、時に深いやり取りでした。

中入りを挟んで談春2席目は、昇太兄さんに教えたけど、高座にかけなかった、後から聞いたら「台詞が多すぎ」だったとのこと、というマクラから「明烏」。談四楼で聴いたことがある廓噺だ。冒頭、若旦那を心配する母親からして、実に可笑しい。甘納豆を食べるところでは、所作の心得をブツブツと。そして初めての吉原で、いっぱしになっちゃう若旦那の色気がさすがだ。面白かったです!

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