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ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~

cube presents ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~  2016年8月

ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出、古田新太主演コンビのナンセンス劇。大人8人が休憩無しの約2時間半、ひたすら小学生級のお下劣、駄洒落、コントを繰り広げる。徹底した無意味さがパンクです。本多劇場の中央あたりで7400円。

名探偵アラータ弁護士(古田)とアルジャーノン少年(犬山イヌコ)が、ご都合主義の神様(大倉孝二)の依頼でヒトラー(入江雅人)の悪行を食い止めようと過去に飛び、アンネ・フランク(舞台2度目の成海璃子)や恋人ガブリエル(賀来賢人)、その義父平山(山西惇)、盗賊(山西と同じ劇団そとばこまち出身の八十田勇一)らとドタバタする…。という設定は一応あるけど、ストーリーは無茶苦茶。導入では「1時間ぐらいで客が席を立つ」と繰り返して、だいぶ予防線を張ってたかな。

ケラさんのナンセンスは2013年「デカメロン21」以来。NGワードを連発しても毒や暗さがなく、ただ常識人を引かせたいだけ、というシンプルな子供っぽさが横溢する。53歳でこのパワーはさすが。
観劇帰りの主婦などの演劇ネタとか、しつこい客いじり、スポンジのマシュマロを客席に撒くといった、ベタなおふざけの一方で、ワイヤー、さらには本水まで、大掛かりな仕掛けも使用。ギャグのなかでは、蕎麦屋のお品書きを縦に読むのがけっこう新鮮だった。

もちろんナンセンスが成立するのは、豪華キャストの力が大きそう。なにしろ古田、犬山、大倉、山西! 間がよく、説得力もあって贅沢。特に大倉がリズム感、切なさで突出する。ホントにチャーミングな役者さんだなあ。
正直、個人的には頻繁にナンセンスを観たいわけじゃないんだけど、こういうアナーキーは舞台という場と、達者な舞台人でなけりゃできないことだなあ、と思う。

客席の反応は上々だった印象。小林高鹿さんの姿も。

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