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METライブビューイング「マノン・レスコー」

METライブビューイング2015―16第7作「マノン・レスコー」  2016年4月

今シーズン2作に登場、ポスターにも抜擢されたタイトロールのクリスティーヌ・オポライス(ラトヴィアのソプラノ)が気になり、花見の前にいつもの新宿ピカデリー最後列へ。2015年新国立劇場で観た、プッチーニの出世作だ。指揮のファビオ・ルイージが、ネトレプコリサイタルでも演奏された間奏曲など、甘く映像的な旋律をたっぷりと。2回の休憩を挟み、3時間強で3600円。

オポライスはプッチーニに定評があるとのことで、確かにきめ細やかで安定感がある。美目麗しく、足は抜群に綺麗だけど、運命の美少女というには落ち着いた造形かな。
むしろ鳴り物入りだったデ・グリューのカウフマンが降板し、代役を引き受けたお馴染みロベルト・アラーニャが、どんどん飛ばして圧巻。流刑地の荒野にまでついて行っちゃう、あまりに一途かつ気の毒な振り回されっぷりが、はまってました。カウフマンだとストーカーっぽくなったかも…
アラーニャはなんとロールデビューで、1日12時間の特訓2週間で仕上げたとか。観客も心得ているらしく、カーテンコールの拍手が一番大きかった感じ。スターだなあ。
兄レスコーは大柄だけど、柔らかい印象のマッシモ・カヴァレッティ(イタリアのバリトン)、銀行家ジェロントは軽妙なブランドリー・シェラット(イギリスのバス)。

リチャード・エアの新演出は、1940年代ナチ占領下のパリという設定だ。幕間のゲルブ総裁のインタビューでは、衣装をシンプルにして歌手に焦点を絞るのが狙いだ、と説明してました。天井の高さを生かした2幕の長い階段、3幕の2階建て護送船がダイナミックだし、マノンが宝石に執着して逃げ遅れるシーンがリアルです。上演は3月5日。

案内役はデボラ・ヴォイト。ゲルブが来シーズンのラインナップを紹介して、オープニング「トリスタンとイゾルデ」のニーナ・ステンメを「あなたの後継者」と紹介してましたね。それにしても、リンカーンセンター50周年を意識したラインアップらしいですが、いきなり重量級のトリスタンとは意外。
他に「ロベルト・デヴェリュー」の稽古場インタビューで、ガランチャとポレンザーニ、演出のマクヴィガーが登場。衣装部の紹介も。

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